福井藩 龍馬に強い影響
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高知の記念館 交流示す資料40点

幕末に数多くの有能な人材を輩出、坂本龍馬にも強い影響を与えた福井藩と土佐藩のつながりを紹介する企画展「龍馬の知恵袋 福井藩展」が、高知市浦戸の県立坂本龍馬記念館で開かれている。第16代藩主・松平春嶽や政治顧問・横井小楠らとの交流をつづった書状などが展示されている。
幕府を支えた福井藩の春嶽と、土佐藩の第15代藩主・山内容堂は交流が深く、龍馬も春嶽や横井、福井藩の財政を立て直した三岡八郎らと江戸や京都で頻繁に面会、国家構想に影響を受けた。
企画展では、前期(2月14日まで)と後期(2月18日~4月4日)で計約40点の資料を展示。福井藩を訪れた龍馬が、財政通の三岡と意見を交わしたと報告、新政府への登用を進言する後藤象二郎宛ての手紙や、春嶽がイギリスの議会政治を模範とした二院制議会を幕府に提案した改革案などが並ぶ。
担当の三浦夏樹・学芸課チーフは「龍馬に大きな影響を与えたことがうかがえる資料がそろっている」と話している。
無休。大人700円、高校生以下無料。問い合わせは、同館(088・841・0001)。