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ユズ酒 村農協が発売
「果実食べているよう」
ユズの生産から加工品まで手がける馬路村農業協同組合が、初のリキュール「ゆずの村酒造」を発売した。昨夏から試作を始め、1月に酒類の製造販売免許を取得。「産地として香りと酸味にこだわった」というだけあって、4月末の販売当初から評判は上々だ。(浦一貴)
清涼飲料水やポン酢が売上高の約7割を占める馬路村農協では、十数年前から酎ハイやリキュールの原料として、酒造会社向けにユズ果汁を提供。一方で、贈答品としての需要が減るなど、売上高は伸び悩む。
商品構成の多角化を目指し、2006年からは基礎化粧品にも進出。酒類の製造販売は「新しい挑戦」として、県工業技術センターの協力を得ながら、「ゆずの森加工場」に専用区画を設けて準備を進めてきた。
原料はハチミツとユズ果汁、醸造アルコールのみで、4月末に通販サイトで販売を始めると、さっそく「ユズを食べているよう」「カクテルにも変身しそう」と反響が。炭酸水と1対1で割ると、「ごっくん馬路村」を大人向けにしたような香りと口当たり。お湯割りやロックでも楽しめる。
ミステリアスなラベルデザインは、「田舎」を押し出す従来イメージと全く異なる印象ながら、デザイナーの田上泰昭さんが変わらず担当。初年度の販売は1万本を目標としており、長野桃太理事・販売課長は「今までの馬路村農協とは違った“顔”として大きな柱に育てたい」と話す。
アルコール度数は12%以上13%未満。500ミリ・リットル入りで税込み1200円。村内と高知市のアンテナショップ「umaji」、同農協の通販サイトで販売している。