CO2削減へ木質燃料に注目 

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木くずを使って作られた木質ペレット
木くずを使って作られた木質ペレット

 二酸化炭素(CO2)の排出量削減へ、間伐材や製材時の木くずから作った木質ペレットの消費が進んでいる。木質ペレットを燃料にするストーブの県内の設置台数は、この5年間で4倍超になっている。購入補助制度を設けている南小国町の担当者は「夏場ではあるが、この冬からストーブの利用を始めたい人は、早めに相談してほしい」と話している。

 「小国杉を原料にした木質ペレットを地元で消費してほしい」。南小国町中原の河津製材所専務、河津秀樹さん(42)はそう呼びかける。

 製材所では、特産の小国杉を使い、壁やフローリングといった住宅建材を製造しているが、工程で大量の木くずが発生する。それを専用の機械で熱を加えて円柱形(直径約6ミリ、長さ約2・5センチ)に圧縮して木質ペレットに加工。現在、年間約100トンを生産し、主に県内でストーブの燃料などとして消費されている。

 河津さんは「小国杉ブランドを地域の人に再認識してもらい、林業後継者の育成につながればうれしい」と期待を口にする。

 木質ペレットは、木くずや、間伐材などが材料となる。冬場のストーブのほか、木質バイオマス発電に活用されている。木質ペレットの原料となった木々のCO2吸収分と、ストーブや発電時の燃料燃焼時のCO2を相殺するとの考え方から「カーボンニュートラル」と呼ばれ、温室効果ガスの削減につながるとされる。

 県の販売店などへの聞き取り調査結果によると、県内で2014年1月に43台だった木質ペレットを燃料とするストーブの設置台数は、今年3月時点で199台と4・6倍になっている。

 背景には、環境意識の高まりがあるとみられる。一部の自治体は費用補助制度を設けており、南小国町は購入費の3分の1(上限15万円)、高森町は10万円以上かかった場合に2分の1(同10万円)を補助している。

 課題は価格と燃料代だ。一般的な住宅向け(15~20畳)は35万円前後で、設置工事費などを含めると50万円前後になる。

 また、木質ペレットの価格は質にもよるが、灯油と同水準か、2割前後割高だという。一方、比較的に安定供給が可能なため、原油のような価格変動の影響を受けにくいメリットもある。

 関係業者らでつくる九州まき・木質ペレット活用協議会(阿蘇市)事務局の中坊真さん(46)は「ペレットストーブは、環境保全に貢献できるうえ、燃え上がる炎は、灯油ストーブにはないぬくもりを感じることができる」と強調する。

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676347 0 ニュース 2019/07/07 05:00:00 2019/07/07 05:00:00 2019/07/07 05:00:00 河津製材所で製造されたペレット https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190706-OYTNI50024-T.jpg?type=thumbnail

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