母の味「復興弁当」 南阿蘇・黒川 女性グループ考案

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弁当を盛りつけるすがるの里の女性たち
弁当を盛りつけるすがるの里の女性たち
すがるの里が考案した「復興弁当」
すがるの里が考案した「復興弁当」

 熊本地震で被災した南阿蘇村・黒川地区で、大学生向けに下宿などを営んでいた女性たちのグループが、一帯を視察に来る団体向けに「復興弁当」を考案した。23日から販売を始め、学生たちに親しまれた「母の味」を味わってもらいながら、メンバーが地震の体験などを話す。

 女性グループは「すがるの里」(約20人)。地震前、黒川地区の東海大阿蘇キャンパス(現・阿蘇実習フィールド)では約1000人が学び、近くに立ち並ぶ下宿やアパート群は、「学生村」と呼ばれていた。しかし、地震で多くが倒壊し、学生たちは地域を離れた。今年、新たな実習施設が完成。グループは5月から、通ってくる学生向けに週1回程度、手作り弁当を販売し、学生に喜ばれている。

 メンバーは大半が70歳以上で、生活再建などへの不安から体調が優れない人もいた。しかし、みんなで集まって、おしゃべりをしながら料理をし、学生との交流も再開されたことで、元気を取り戻した人も多いという。

 崩落した阿蘇大橋や同キャンパス内に露出した断層など、一帯には今も地震の爪痕が残る。県は、こうした地震の遺構を保存・展示する方針で、県外の自治体や大学などの視察も多い。グループ内で「視察者向けに弁当を作ってはどうか」との声が上がり、6月頃からメニュー作りに着手した。

 弁当には、特産・あか牛のステーキのほか、地元産の野菜をふんだんに使ったいなりずしやきんぴらごぼう、煮豆といった「母の味」を盛り込んだ。遠方から地区に足を運んでくれた人たちに感謝の気持ちを伝えようと、蓋にはメンバーの家族が手書きした「笑顔」「ありがとう」といった文字も添えた。

 8日に関係者を集めた試食会を開き、評判は上々だった。すがるの里会長の渡辺ヒロ子さん(75)は「自分たちの味付けを大切に考えた。どんどん弁当を作り、黒川のことを伝えていきたい」と話している。

 価格は、メンバーの体験談込みで1000円以上を予定している。

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750750 0 ニュース 2019/08/20 05:00:00 2019/08/20 05:00:00 2019/08/20 05:00:00 復興弁当を盛りつけるメンバー https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/08/20190819-OYTNI50035-T.jpg?type=thumbnail

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