「聖地」芦北 キャラ列車走る おれんじ鉄道
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昨年は豪雨に見舞われた県南地区。今年、アニメやイラストといったサブカルチャーが、復興に弾みを付ける観光PRに一役買いそうだ。
第3セクター・肥薩おれんじ鉄道は、沿線の芦北町の海辺をモデルにしたアニメ「放課後ていぼう日誌」のキャラクターなどを描いたラッピング列車を運行している。豪雨からの復興を後押ししようと、2023年5月頃まで走らせる予定。
1両編成のヘッドマークや側面に、主要キャラクター4人のほか、芦北大橋や小高い佐敷城跡から見える町並みが描かれている。
放課後ていぼう日誌は、都会から田舎に引っ越してきた女子高生が堤防釣りをする「ていぼう部」に入り、個性豊かな部員たちと触れ合いながら、釣りの楽しさを知るストーリー。漫画は、県内在住の小坂泰之さんが描いている。アニメ化に際し、町役場や肥薩おれんじ鉄道も協力した。
町内の佐敷駅でお披露目会があり、アニメ作品に登場する場所を「聖地」と称して訪ねて回るファンの姿が見られた。兵庫県から来た男性(43)は「アニメが列車にラッピングされてうれしい。聖地巡礼に来る人が増えて町の起爆剤になるといいですね」と笑みを浮かべた。