読売新聞オンライン

メニュー

横溝正史の手紙240通 文学・歴史館で一部展示

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

新たに発見された横溝が乾に宛てた手紙。執筆が進まない様子が書かれている (くまもと文学・歴史館提供)
新たに発見された横溝が乾に宛てた手紙。執筆が進まない様子が書かれている (くまもと文学・歴史館提供)
親交の深かった横溝(右)と乾(くまもと文学・歴史館提供)
親交の深かった横溝(右)と乾(くまもと文学・歴史館提供)

 昭和を代表する推理作家の一人、横溝正史(1902~81年)が、親交のあった県出身の作家、乾信一郎(1906~2000年)に宛てた手紙240通が見つかった。くまもと文学・歴史館(熊本市中央区)で、16日に始まった企画展「没後40年 横溝正史展」で一部が展示されている。専門家は「執筆の背景や推理小説への思いなどを知ることが出来る貴重な資料」としている。

 同館によると昨年5月、乾の遺族から寄贈された1万点以上の資料を調査していた際に発見した。1949~79年に送られた手紙で、執筆が思うように進まずに思い悩む様子や、高齢になっても衰えない創作意欲などについて記されている。

 52年6月の手紙では、代表作の「金田一耕助シリーズ」の一つ「悪魔が きた りて笛を吹く」の舞台となる須磨・明石(兵庫県)について調べるため、淡路出身だという本屋の「親父さん」を訪ねる様子なども書かれている。

 乾は、横溝が編集に携わっていた娯楽雑誌「新青年」に作品を投稿したことがきっかけで、大学卒業後に発行元の博文館に入社。2人とも「新青年」の編集長を務めたことなどから親交を深めた。くまもと文学・歴史館の佐藤信館長は「横溝の素直な心情が吐露されており、信頼する友人同士であったことがよく分かる手紙だ」と話している。

 企画展は9月23日まで。

(有馬友則)

無断転載・複製を禁じます
2216489 0 ニュース 2021/07/19 05:00:00 2021/07/19 05:00:00 2021/07/19 05:00:00 新たに発見された横溝が乾に宛てた手紙。執筆が進まない様子が書かれている。(くまもと文学・歴史館提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210718-OYTNI50014-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)