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目指した舞台で審判

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東京五輪で審判員を務める平川さん
東京五輪で審判員を務める平川さん

 県立甲佐高校教頭の平川貴浩さん(49)は、東京五輪の陸上競技で審判員を務める。現役選手だった25年前、あと一歩まで迫った夢の舞台。「選手が力を最大限発揮できるよう責任を果たしたい」と力を込める。

 1996年、米・アトランタ五輪の選手選考を兼ねた日本選手権の200メートル決勝。当時25歳の平川さんは日本のエース・伊東浩司選手を追随し、ラスト20メートル付近まで2位で走っていた。20秒台半ばのタイムで、2位でゴールすれば五輪出場の可能性があった。

 終盤の切れ味には自信を持っていたが、ゴール直前で大学生選手に0秒02差の逆転を許した。3位に終わり、五輪切符を逃したものの、タイムは20秒89の自己新をマーク。「悔いはない」と晴れやかな気持ちでこのシーズン限りでの引退を決めた。

 当時、教員をしながら競技に臨んでいた。競技に専念できる実業団選手とは異なり、勤務終了後、夜間に水前寺競技場(熊本市)などで走りを磨いた。決して恵まれた環境ではなかったが「走りを研究、追求し、自らを高めていくことが面白かった」と振り返る。

 引退後は「五輪選手を育てたい」と選手育成に力を注いできた。まだその夢はかなっていないが、熊本北高時代の2016年には、短距離の女子選手をインターハイで全国8位に導いた。

 東京での五輪開催が決まった後、熊本陸上競技協会から「五輪で審判を目指さないか」と勧められた。「選手として参加できなかった五輪の舞台を味わいたい。チャンスを生かしたい」。求められていた資格(日本陸連技術委員)を取得し、昨年、東京五輪の審判に選出された。日本陸連技術委員は九州でも数人しかいないという。

 本番では規則違反がないのかを判定する役割を担う。レーンの侵害がないか、バトンパスが決められたゾーン内で行われたのかなど、一瞬の動きを正確に見る集中力が求められる。「審判の判定は選手の人生を左右する。集中して臨みたい」と意気込む。

 花形の男子100メートル、日本チームのメダルが期待される男子400メートルリレーの決勝でも審判を務める可能性がある。「最高峰の舞台で躍動する選手から何かを学び、教え子たちに夢を持つことの大切さを伝えていければ」。教員としての情熱ものぞかせた。

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2242731 0 ニュース 2021/07/29 05:00:00 2021/07/29 05:00:00 2021/07/29 05:00:00 東京五輪で審判員を務める平川さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210728-OYTNI50024-T.jpg?type=thumbnail

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