<5>適切な債務残高算出

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 ◇マクロ経済学と日本 高橋 修平さん36

 国の借金にあたる債務残高は過去20年、ほぼ一貫して増加しています。2015年末時点で、国内総生産(GDP)の1・2倍の628兆円。巨額の債務残高が経済にどのような影響を及ぼすかについて、分析を重ねてきました。

 債務残高が増えれば金利が上昇し、政府の利払いが増えます。その分のお金を捻出するために税率が上がり、国民の負担が増えます。一方、債務残高が減れば、金利が低下し、預金や貯金をしていても利子がつかず、家計の蓄えが減少します。とにかく借金を減らせばいいというものではないのです。では、適切な債務残高とはいくらなのか。今は、その数字を算出する手法を研究しています。

 マクロ経済学について学ぼうと思ったのは、高校生の時、北海道拓殖銀行や山一証券の破綻など金融不安が相次いだことがきっかけでした。経済学の教科書には様々な理論が載っていますが、銀行や証券会社の破綻後の不況を防ぐことはできませんでした。それなら、未解明な部分を研究してみたいと思ったのです。

 東京大大学院で修士号を取得後、先進地の米国に留学しました。研究者同士の競争は激しく、志半ばで帰国する留学生も少なくありません。自分が伝えたいことをきちんと伝え、他人の考えも聞く訓練を繰り返しました。

 米国で出会った外国人研究者から、経済格差が広がっているという視点の大切さを学びました。所得や資産の多い少ないに関係なく、より多くの人に有益な経済環境とはどのようなものかを考えるようになったのです。

 マクロ経済学は、将来の日本の姿を分析する重要な役目もあります。公務員など公共的な仕事を目指す若い人たちは、ぜひ学んでほしいと思います。

      

 ◇千葉県出身。京都大総合人間学部卒。博士(経済学、米オハイオ州立大)。2012年7月に京大経済研究所助教。17年6月から同研究所准教授。

      

 ※シンポジウムの参加申し込みは定員に達したため、受け付けを終了しました。

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8050 0 京大起春風 附置研シンポ 2018/02/19 05:00:00 2018/02/19 05:00:00

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