飲酒 忠朝の不覚教訓に

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 酒の失敗談は古今東西を問わず数多い。大坂冬の陣の前夜に深酒し、不覚をとったという本多忠朝の逸話もその一つ。汚名を返上しようと夏の陣で勇戦し、討ち死にする直前に「死後は酒で身を誤る者を助ける」と言い残したとされ、大阪市の墓には断酒を願う人々が訪れる。

 参詣を勧めたいのが府警の警察官ときては、どうにも複雑な心持ちになる。2月、向日町署の男性巡査長が酒気帯びで物損事故を起こして現行犯逮捕された。不覚を教訓とするどころか、その数日後には泥酔した機動隊の男性警部補が警察署に保護された。

 昨夏にも、酔ってタクシー会社の駐車場で寝転がっていた右京署員が帰社した車両にひかれる事故があった。府警幹部は「異動の前後は飲み会が多くなる。酒がらみの事案が増えるのは毎年のことで、情けない限り」とぼやく。多くの警察官が日夜奮闘しているだけに、一部の軽率さはやりきれない。

 夏の気配が漂ってきて、杯を傾ける口実が増える。戦国武将の遺志にすがりたくなるような飲み方は避けたいものだ。左党のひとりとして肝に銘じたい。

(三島浩樹)

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21126 0 @kyoto 2018/05/11 05:00:00 2018/05/11 05:00:00

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