おもちゃに思い入れ

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 「コスト高になってもコントローラーはぜひ本体に二つ付けたかった。我々が目指したのはパーソナルコンピューターでなく、ファミリーコンピュータ(ファミコン)でしたから」

 35年前のファミコン発売時、任天堂で開発責任者だった上村雅之さん(75)(現在は立命館大教授)の講演を先日、城陽市内で聴いた。45歳の私はファミコンで少年期を過ごした一人。よく似た年格好の愛好家が集まった会場は熱気に包まれた。

 興味深い開発秘話が次々と明かされ、メモをとる手も普段の取材以上に力がこもった。特に上村さんが「一人で遊ぶゲームも面白いが、友達や家族と一緒にプレイしたらなお面白い」と強調した際、「まさにそう」と大きくうなずいた。

 依存症の問題があり、無警戒に子どもをゲームにのめりこませるのは戒めねばならない。小3の息子も大のゲーム好きで、妻はやや苦々しげに我が家のゲーム機を見つめるが、私は自らも時間を忘れて夢中になった経験があるから、向ける視線がおのずと異なる。

 戦前のブリキおもちゃの時代から独創的な商品を作り続け、世界市場を席巻してきた日本の玩具メーカーの歩みに関する上村さんの話も痛快だった。たかがおもちゃ、されどおもちゃ。きっと誰しも心が温かくなる思い入れの品が一つはあるだろう。

(橋間督)

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41172 0 @kyoto 2018/09/18 05:00:00 2018/09/18 05:00:00

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