読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

<見えない存在>敗者にも正義や歴史

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

日本の鬼の交流博物館の入り口近くに飾られている高さ約5メートルの鬼瓦(福知山市で)
日本の鬼の交流博物館の入り口近くに飾られている高さ約5メートルの鬼瓦(福知山市で)

 平安時代中期、都で貴族の姫たちの失踪事件が相次いだ。陰陽師おんみょうじ・安倍晴明は大江山の鬼軍団の頭領「酒呑しゅてん童子」のせいだと見抜いた。朝廷に進言し、勅命を受けた源頼光ら武士が酒に酔わせて討伐した。

 鬼たちが、すみかとした山の所在地には諸説ある。有力なのは福知山市の大江山だ。鬼の正体は渡来人や山賊などが挙げられるが、日本の鬼の交流博物館(福知山市)の佐藤秀樹館長(65)は、都の権力に抵抗した地方勢力とみる。

 酒呑童子の物語は室町~江戸期の「御伽おとぎ草子」で知られるようになった。酒に酔わせて討ち取った頼光らの戦い方がだまし討ちのように描かれている。地元では頼光らは英雄視されず、地域おこしに活用されるなど鬼に愛着が持たれている。

 映画が大ヒットを記録する「鬼滅のやいば」ブームもあって、同館の昨年8~12月の来館者数は一昨年の同時期と比較して、約2倍に増えた。作中、鬼も同情されるべき存在として描かれており、酒呑童子との共通点もうかがえる。

 尊敬の念を込めて「鬼監督」と呼んだり、「魅力」という文字にも鬼が使われたりすることから、鬼はマイナス面だけではないとする佐藤館長は「鬼のいろんな事情が描かれ、共感を呼んでいることが鬼滅人気の一因なのでは。退治される数々の鬼の伝説に光をあてることで、敗者にも正義があり、歴史があったことが見えてくる」と話す。

無断転載・複製を禁じます
1862442 0 New門@京都 2021/02/24 05:00:00 2021/02/24 05:00:00 2021/02/24 05:00:00 日本の鬼の交流博物館の入り口近くに飾られている高さ約5メートルの日本最大の鬼瓦(福知山市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210223-OYTAI50009-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)