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<宇治茶>除菌効果に業界活路

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コロナ禍で観光客が消え、昼間も閑散とした平等院前の商店街(宇治市で)
コロナ禍で観光客が消え、昼間も閑散とした平等院前の商店街(宇治市で)

 新型コロナウイルス禍は製茶販売業界も直撃した。京都市や府南部を訪れて大量の茶葉を購入していた外国人観光客は完全に姿を消し、高級な抹茶や玉露を使った茶会もほとんど中止に。度重なる緊急事態宣言で、多くの販売店が休業した。

 「通りは車も出入りできないほどの人出だったんですが」――。宇治市の平等院参道で老舗の茶販売店を営む60歳代の男性店主は、そうため息をついた。府内有数の観光地にもかかわらず、店先に人影はほとんどなく、売り上げは8割減った。「創業以来の危機。人に来てもらわないと、商売のしようがない」と語る。

 2020年度、府内最大の茶市場「JA全農京都茶市場」(城陽市)での取引額は、前年度比3割減の約24億5000万円まで落ち込んだ。

 そんな中、業界が注目したのが茶の除菌効果だ。活路を求める業者らは、茶にウイルスの除菌効果があるとする奈良県立医大の研究に注目した。

 緑茶にウイルスの培養液を混ぜると30分後に99%が不活化(無害化)したとの内容で、茶業者らは「感染症対策としてPRできるのでは」と色めき立った。茶に含まれるカテキンが作用している可能性が高く、京都大なども研究を始めた。

 ただ、体内でどう作用するかはまだ不明で、同医大も「飲むことでの感染予防効果は分からない」と説明。府茶業研究所(宇治市)はホームページに、「『緑茶は新型コロナウイルスに効く』等の表示は薬事法などに違反する可能性が高い」との注意喚起を掲載した。

 宇治田原町の茶農家下岡久五郎さん(79)は「『茶の十徳』の出た約800年前から、茶が健康にいいことは分かっている。それが何でまだ証明できんかなあ」ともどかしがる。

◇茶の十徳  鎌倉時代、宇治茶を生んだ僧の 明恵みょうえ が、茶を飲むことの効用を記したとされる。一説には、▽諸天加護(茶は一年中緑を保つ。その生命力があなたを守る)▽無病息災(病気なくいられる)▽五臓調和(体が整い、健康になる)▽父母孝養(素直な心を育て、両親への感謝の気持ちを養う)▽煩悩消滅(煩わしい世事の疲れを忘れさせる)▽ 朋友ほうゆう 和合(周囲と仲良くなる)▽悪魔降伏(邪念を消し去る)▽正心修身(心を正しく、身を修められる)▽睡眠自除(睡魔を追い払う)▽臨終不乱(平静を保ち、天寿を全うできる)――がある。

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2138766 0 New門@京都 2021/06/20 05:00:00 2021/06/20 05:00:00 2021/06/20 05:00:00 コロナ禍で観光客が消え、昼間も閑散とした平等院前の商店街(宇治市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210619-OYTAI50021-T.jpg?type=thumbnail

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