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大樹抱く古来の避暑地

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市街地で森林浴が楽しめる下鴨神社の境内にある「糺の森」(左京区で)
市街地で森林浴が楽しめる下鴨神社の境内にある「糺の森」(左京区で)
糺の森にある休憩処「さるや」のかき氷(左京区で)
糺の森にある休憩処「さるや」のかき氷(左京区で)

下鴨神社「糺の森」

 三方を山に囲まれた京都市で、市街地に似つかわしくない高木が密集して大きな陰を作っている。世界遺産・下鴨神社( 賀茂御祖かもみおや 神社、左京区)の境内にある「 ただす の森」。古社を取り巻く鎮守の森でありながら、「涼」の地としても親しまれてきた。

 12万4000平方メートルの境内には、3500本のエノキやクスノキが立ち並ぶ。はるか頭上で張り出した枝のアーチは、夏の刺すような日差しを和らげ、参道にまだら模様の葉陰を落としている。

 樹林に小川がせせらぐ林泉の美は「源氏物語」にも記されるなど、古くから京の避暑地であった。現在も市民が散策やスケッチを楽しむ憩いの場だ。

 楼門脇でのれんを下げる休憩 どころ 「さるや」では、夏の名物・かき氷を販売中。かつて氷を貯蔵する「氷室」が境内にあったことにならっており、木陰でやわらかな舌触りを楽しむことで、ヒンヤリと五感の涼を堪能できる。

 社殿を包む糺の森は、応仁の乱では社殿とともにほぼ焼失。1934年(昭和9年)の室戸台風でも多くの木々が倒されており、現在の樹林の4分の1を占めるクスノキはその頃に植えられたものだ。

 平安期の植生を取り戻そうと、下鴨神社は有識者らと30年以上にわたり、ケヤキやムクノキの植樹を行ってきた。若木は大樹のそばで少しずつ幹を太らせており、やがては大きな木陰を作る。猛暑を忘れさせる京都の「伝統」が、受け継がれていく。(松田智之、終わり)

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2308549 0 涼-Ryo- 2021/08/24 05:00:00 2021/08/24 05:00:00 2021/08/24 05:00:00 市街地で森林浴が楽しめる下鴨神社の社叢「糺の森」(左京区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210823-OYTAI50064-T.jpg?type=thumbnail

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