力持ち20人 餅上げ奮闘…醍醐寺
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伏見区の世界遺産・醍醐寺で23日、巨大な鏡餅を抱え上げる「餅上げ力奉納」が営まれた。例年は餅を保持した時間で優勝者を決めていたが、今年はコロナ禍で競技形式を取りやめて、力の奉納のみ行った。
寺にまつられた不動明王など「五力明王」に力をささげ、無病息災を願う伝統行事。男性は150キロ、女性は90キロの2段重ねの鏡餅を用意し、抗菌・抗ウイルス加工を施して開催した。参拝者が静かに見守る中、国宝・金堂前の特設舞台でマスクや手袋を着けた男女20人が餅と格闘した。
女性の部に参加した西京区の会社員宇佐美美希さん(49)は5分間餅を保持。「自粛生活が長く、餅が想像よりも重く感じた。コロナ終息を願って力を込めました」と息を切らしていた。
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