読売新聞オンライン

メニュー

64歳以下接種 京都市8月2日再開

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

国からの供給上積み

 京都市は20日、中止していた64歳以下の市民への新型コロナウイルスワクチン接種を、8月2日から再開すると発表した。国からのワクチン供給が上積みされたため、1回目の接種が滞っていた高齢者とあわせ、計画を見直したうえで進めることになった。(松田智之)

 府が市町村の接種計画や在庫を確認した上で追加分配する「調整枠」で、京都市には8月2日からの2週間分として、国の基本計画(約9万5000回分)に約5万3000回分が上乗せされた。個別接種を担う病院と診療所への配分は毎週上限48回分になるものの週に計5万4600回の接種が可能になり、集団接種でも計1万3700回をこなせることになった。

 個別接種は従来通り約900の医療機関が担当して8月2日から再開。集団接種は計画を見直し、20会場から新規開設を含む14会場に減らして8月7日から運用することにした。

 国からのワクチン供給が急減して以降、19日からは医療機関に高齢者の2回目分しか配送できない事態になっていた。市の調査により、423施設で高齢者約1万8000人の1回目接種が滞っていたことがわかり、26日以降、計3万6000回分を優先的に割り当てることも決めた。

 8月2日以降は、64歳以下で基礎疾患を持つ市民のうち予約登録を終えた人、保育職員や教職員、介護サービス従業員、障害者施設の職員で重点的に接種を進め、その後、12~64歳で希望する市民を対象とする。

 京都市では今月18日時点で在宅高齢者(39万人)の80%が1回目、63%が2回目の接種を終えている。接種再開で希望する高齢者の接種は8月中旬までに完了する見込みだ。市は12~64歳(87万人)では7割にあたる60万人が希望すると想定、個別・集団接種を週計6万回以上のペースで進められれば、10月末までに希望者全員の接種が完了すると見込んでいる。

 記者会見した門川大作市長は「限られたワクチンをわかちあいながら、できる限りスムーズに接種を進めていきたい」と語った。

子ども接種 小児科医で

京都市が今後の計画を固めたことで、接種券を受け取った12~15歳の市民(約4万6000人)も、接種が可能になる。実際には、優先順位が高い64歳以下で基礎疾患を持つ市民の接種が終わった後になる見込みだ。

 海外の研究によると、12~15歳の人が接種後に獲得できた抗体の量は、16~25歳より多く、新型コロナに対し高い予防効果が期待できるとされる。このため日本小児科学会は、健康な子どもでも接種を受ける意義があるとしている。

 一方で、新型コロナワクチンでは若いほど発熱や全身の 倦怠けんたい 感、頭痛などの副反応が出やすく、10歳代では接種時の緊張や痛みによる失神が起きやすいとされる。学会理事の森内浩幸・長崎大教授によると、欧米の集団接種で緊張が子どもの間に伝わり、一度に大勢が失神を起こした事例が報告されているという。

 こうした特性から学会は、集団接種は例外とし、かかりつけの小児科での個別接種を優先するよう求めている。集団接種でも小児科医の参加が望ましいとする。

 京都市は子ども向けに集団接種の枠を設け、個別接種は小児科医に限定しないというが、府医師会は学会と同様に個別接種は小児科医に限るべきだとの立場だ。

 接種開始を目前にして、両者の見解が一致しない事態は市民の間に無用な混乱を招きかねない。早急な意思統一が望まれる。

(増田弘治)

無断転載・複製を禁じます
2222644 0 ニュース 2021/07/21 05:00:00 2021/07/21 05:00:00 2021/07/21 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210720-OYTNI50022-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)