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介護業界 競争が激化、M&Aで再編進む…倒産最多、異業種参入

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 介護業界の競争が激しくなっている。深刻な人手不足や新型コロナウイルスの影響で中小事業者の経営は厳しく、倒産件数は過去最多ペースだ。一方で、市場の成長を見越して介護人材を確保し、規模のメリットを生かすため、合併・買収(M&A)や事業拡大を図る動きも活発で再編が進んでいる。(松田晋吾)

おむつ代20%減

 介護付き有料老人ホームのアビタシオン(福岡市)は6月、福岡市東区の老人ホーム「ウィルマーク香椎浜」を引き継いだ。大型商業施設「キャナルシティ博多」を手がける福岡地所(福岡市)の子会社が2005年に開業した施設で、全株式を取得した。天神から車で約20分、大型ショッピングセンターや公園が近い好立地が売りで、福岡の高級老人ホームの先駆けとされる。

 富裕層に強いアビタシオンはM&Aで成長してきた。九州の5施設をはじめ全国で18施設を展開しており、「ブランド力向上につながる」と話す。約60人の介護職員らも受け入れ、グループ一括購入でおむつ費用は約20%減らした。井坂奨吾社長は「介護ビジネスは規模拡大でコストを下げる以外に生き残る道はない。M&Aで5年後に売上高を2倍にする」と意気込む。

 全国展開を図る介護大手ソラスト(東京)は昨年3月、老人ホームや訪問介護、デイサービスなどを手がける「恵の会」(大分市)を買収し、大分に進出した。ソラストは「幅広い事業を持ち、要介護度に応じてサービスを提供できる」と話す。

M&A45件

 M&A助言会社のレコフによると、介護関連のM&Aは全国で20年に45件と過去最多で、21年も1~8月で32件に上る。非公表の事例も多数あるとみられる。背景には事業承継を模索する中小業者と、拡大を図る大手の思惑の一致がある。

 介護業界の課題は人手不足だ。介護サービスの有効求人倍率(7月)は3・64倍と、全職種平均の1・15倍を大きく上回る。福岡も2・99倍と高止まりしている。人手不足は、入居者の受け入れ制限や人件費の上昇を招く。新型コロナで利用を控える動きも中小事業者の経営を苦しくしている。

 一方で、市場の成長は確実だ。団塊の世代が22年から75歳以上の後期高齢者となる。買収すれば、施設やノウハウだけでなく、人材も確保できる。

 介護施設の収入になる報酬単価は、地域やサービスによって国が決めており、収入を大きく増やすのは難しい。逆に、一定収入は見込めるため、規模拡大で用品の調達などコストを下げれば利益を出しやすくなる。

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2373664 0 ウィークリーけいざい 2021/09/17 05:00:00 2021/09/17 05:00:00 眺望がよいスカイラウンジを案内する担当者(9日、福岡市早良区の「サンカルナ西新」で)=貞末ヒトミ撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210917-OYTAI50002-T.jpg?type=thumbnail

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