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ピンクや黒、縦じまなど様々な3D(3次元)の豚が画面上でレースを繰り広げる。所有する豚を「売買」することもできる。スマートフォン向けゲーム「くりぷ

東京の経営コンサルティング会社に勤めていた井上和久社長(41)が2013年、「人の心を動かすエンターテインメントを作りたい」と地元・福岡で起業した。注目したのが、暗号資産(仮想通貨)などで用いられるブロックチェーンだった。
データの改ざんが難しいなどの特徴を持つブロックチェーンの応用は海外で先行しており、「国内でも広がる可能性がある」(井上社長)と判断。ブロックチェーンの存在を親しみながら知ってもらおうと、18年に「くりぷ豚」を開発した。豚のデータの偽造を防げるなどの技術的な利点があり、これまでに9万匹近くの豚が生まれたという。
現在、約15人の従業員とともに、海外向けゲームの開発などを進めている。井上社長は「ブロックチェーンとエンタメの融合にはまだ多くの可能性がある。福岡から世界に飛び出していきたい」と意気込んでいる。
