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雪の国立、初の3冠 志波芳則さん(サッカー・東福岡)

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 ファンの記憶に刻まれる高校スポーツのドラマは、選手やチームを育て上げた指導者を抜きには語れない。九州・山口・沖縄で大きな足跡を残した名将を、思い出のシーンとともに紹介する。

 国立競技場は、降り続く雪で姿を変えていた。

志波芳則さん
志波芳則さん

 1998年1月8日、第76回全国高校サッカー選手権決勝。今でも記憶は鮮明だ。「試合前にペナルティーエリアは雪かきをしてもらい、緑色が少し見えていたが、10分、15分もすれば、また真っ白になる。そんな状態だった」

 相手は、過去優勝6度の帝京(東京)。先制されたが、すぐに追いついた。次第に雪は踏み固められ、前半終了間際には、選手から「ボールが転がるようになった。普段通りの試合ができそう」と声が上がった。

 止める、蹴る、運ぶ――。教え子たちは徹底した基本練習で磨いた技術を雪上で披露してくれた。「後半はまさしくうちのサッカー。中盤を支配できるようになった」。後半開始直後に決勝点を奪って初優勝。高校総体、全日本ユース選手権(当時)に続く「3冠」は、史上初の快挙だった。

 <雪の国立>と語り継がれる一戦。「指導者としてそういう場面に出会えたことは、僕にとって幸せ。その一言に尽きる」

 写真=雪が舞う中、全国高校サッカー選手権決勝で勝ち越しゴールを決め、喜ぶ東福岡イレブン(1998年1月8日、国立競技場で)
 写真=雪が舞う中、全国高校サッカー選手権決勝で勝ち越しゴールを決め、喜ぶ東福岡イレブン(1998年1月8日、国立競技場で)

 監督就任は20歳代半ば。マイクロバスのハンドルを握り、遠くは千葉まで遠征して強豪校の胸を借り、全国大会の常連に育てた。3冠の翌年度には、選手権を連覇。毎年のようにJリーガーを輩出し、日本代表DF長友佑都(34)(マルセイユ)も教え子の一人だ。

 自らも高校時代に指導を受けた長男・範彦さん(43)は「日本一になるんだという強い気持ちをずっと感じていた。全国大会に出ることが家族の思いだった」。

 現在は寮長を務めながら、総監督として公式戦でもベンチ入りする。古希を迎えても、グラウンドから離れることは考えていない。長崎総合科学大付(長崎)の小嶺忠敏監督(75)らの名前を挙げ、「上には上がいる」と笑う。(古藤篤)

しわ・よしのり  1950年12月1日生まれ。福岡市出身。福岡商(現・福翔)、日体大を経て72年、東福岡の教員、コーチとなる。監督就任後、79年度に選手権初出場へと導いた。

=2021年4月17日 読売新聞スポーツ面(西部本社版)掲載=

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2143203 0 高校スポーツ名将列伝 2021/06/21 18:22:00 2021/08/21 16:41:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210621-OYTAI50025-T.jpg?type=thumbnail

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