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個性伸ばせ 信念貫き復活 小嶺忠敏さん(サッカー・国見)

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 ファンの記憶に刻まれる高校スポーツのドラマは、選手やチームを育て上げた指導者を抜きには語れない。九州・山口・沖縄で大きな足跡を残した名将を、思い出のシーンとともに紹介する。

 全国高校サッカー選手権の優勝から遠ざかっていた国見(長崎)が、息を吹き返したように快進撃を見せたのは、2000年度のシーズンだった。夏の高校総体、単独チームとして出場した秋の国体を制し、天皇杯では立命大を倒す番狂わせも起こした。

小嶺忠敏さん
小嶺忠敏さん

 こうして迎えた冬の選手権。3回戦でMF大久保嘉人(現C大阪)が4得点を挙げ、勢いに乗った。決勝では草津東(滋賀)に3―0で完勝し、8大会ぶりに頂点に立った。

 この年は教頭から校長に昇進し、練習には週2、3日しか顔を出せなくなっていた。当時コーチだった原美彦さん(48)(秋田・明桜監督)は、校長室を毎日訪ねてメニューを確認したという。学んだことは多く、「生徒の個性をすごく尊重し、褒めるタイミングがうまかった」と振り返る。

 小嶺さんが国見で果たした6度の選手権制覇は、戦後最多タイ。「よくこれだけできたなと、自分で自分を褒めてあげたい」と誇らしげに話す。

全国高校サッカー選手権決勝で、ゴールを決める大久保嘉人(2001年1月8日、国立競技場で)
全国高校サッカー選手権決勝で、ゴールを決める大久保嘉人(2001年1月8日、国立競技場で)

 だが、苦しい時期もあった。1994~99年度の選手権は、1度を除いて2、3回戦敗退。周囲からは「蹴って走るだけのサッカー」という陰口も聞こえてきた。それでも「時代を追って変える必要はない。私のサッカーは、選手の持ち味をとことん磨き、伸ばしてあげること」。信念は揺るがなかった。

 68年に母校・島原商(長崎)の監督になったのが、指導者人生の第一歩。マイクロバスを自ら運転して全国を転戦するスタイルの先駆けとなった。現在は長崎総合科学大付(長崎)の監督を務める。半世紀を超える中で教え子は少なくとも1500人に上るという。

 今も午前5時過ぎに起き、朝練に参加する。日焼けした肌は、第一線に立ち続けている証しだ。(古藤篤)

こみね・ただとし  1945年6月24日生まれ。長崎県南島原市出身。島原商、大商大を経て指導者となり、84年に国見の監督に就任した。2007年に総監督を退任。長崎県サッカー協会会長やJ2長崎の運営会社社長も務めた。

=2021年5月22日 読売新聞スポーツ面(西部本社版)掲載=

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2143229 0 高校スポーツ名将列伝 2021/06/21 18:32:00 2021/08/21 16:41:52 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210621-OYTAI50029-T.jpg?type=thumbnail

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