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[道あり]前北九州市長 末吉興一さん<5>常に前進 職員を育成

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 2006年3月、新しい北九州空港が開港した。当日は、東京・羽田からの到着第1便で空港に降り立った。当時の読売新聞の取材には「市全体、市民の気持ちが一つになって完成した。開港日を市長として迎えられて幸せだ」と答えている。

 開港までの道のりは平たんではなかった。市長になる6年前の1981年に国の第4次空港整備計画に新空港が盛り込まれたが、94年の着工までに、自衛隊機との空域調整など解決すべき問題が山積していた。運航便の確保など着工後も課題は多く、市長就任から19年、最も時間をかけた事業になった。

就任19年で開港した新北九州空港の記念式典(2006年3月12日、北九州市小倉南区の北九州空港で)
就任19年で開港した新北九州空港の記念式典(2006年3月12日、北九州市小倉南区の北九州空港で)

 「様々な困難を乗り越えて新空港という長期のプロジェクトを達成できたのは、市役所の人材が育ち、行政力のある組織になっていたから」と話す。

 北九州市の再生のため、就任時から職員の意識改革に力を入れてきた。「従前の殻を破り、挑戦せよ!」と奮起を促し、困難な業務に挑戦した職員を評価する「挑戦加点制度」という仕組みをつくった。学歴などにこだわらず、意欲や適性などを重視した柔軟な人事も心がけた。

 当時の市職員で、新空港推進室長などを務めた片山憲一さん(68)(北九州市)はこう振り返る。

 「とにかく『チャレンジしろ』と言われ続けましたね。失敗しても失敗しても一歩を踏み出せ、そうしないと目標に到達しない、新しいものに出合えない、と」

 こうした「人おこし」の成果もあって、新空港をはじめ、地域の産業を支える人材の育成を目指して理工系の大学や研究機関を集積させた「北九州学研都市」、市中心部の複合施設「リバーウォーク北九州」と紫川を一体的に整備した「マイタウン・マイリバー」などの大型事業を進めることができた。

 自身も、午前4時に起きて市政の資料に目を通すなど、常に前進を目指す日々を送った。手本は少年時代に夢中になった「三国志」に出てくる諸葛孔明。「私利私欲なく公に仕えることが、自分の哲学だった」と話す。

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2188825 0 道あり 2021/07/08 10:22:00 2021/08/23 12:16:43 新北九州空港開港記念式典でテープカットする関係者(12日、新北九州空港で)=2006年3月13日朝刊掲載= https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210708-OYTAI50004-T.jpg?type=thumbnail

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