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[道あり]前北九州市長 末吉興一さん<6>国際表彰で環境事業奮起

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 1992年6月、世界の首脳が集まって地球環境問題の打開策を話し合う「地球サミット」に招かれ、ブラジルのリオデジャネイロに向かった。

 サミットでは、北九州市がメキシコ市など世界の11都市とともに「国連地方自治体表彰」を受けた。四大工業地帯の一つとして栄える一方、60年代の高度成長期には工場の排煙や排水による深刻な大気・海洋汚染を経験。克服し、環境浄化事業などで国際協力に取り組む姿勢が評価された。

 表彰式では、サミット事務局長のモーリス・ストロングさんから激励され、表彰状を受け取った。日本の自治体で唯一選ばれたことへの責任の重さを感じ、「環境問題や有害化学物質の問題に正面から向き合っていこう」と誓った。

北九州市環境賞の授賞式でモーリス・ストロングさんと握手する末吉さん(左)(2003年11月3日、北九州市で)
北九州市環境賞の授賞式でモーリス・ストロングさんと握手する末吉さん(左)(2003年11月3日、北九州市で)

 製鉄業に次ぐ市の新たな産業として注目したのが、公害克服で培った技術や人材をいかせる「環境ビジネス」だった。市内の響灘地区にペットボトルなどのリサイクル施設を集めて産業を興す「エコタウン」と称した事業の計画を作り、97年に第1号の事業認定を受けた。関連の施設数は全国トップクラスとなり、新たな雇用も生まれた。

 2000年12月、国が有害化学物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を無害化する全国初の処理施設の市内への立地を要請してきた。市民の反発を懸念し、判断に迷う市職員に「北九州市のためにもなることだ。挑戦してみよう」と呼びかけた。当時、市環境産業政策室長だった垣迫裕俊さん(66)(北九州市)は「市長の強いリーダーシップを感じた」と振り返る。

 03年には、環境活動にすぐれた功績のあった国内外の個人、団体を表彰する「北九州市環境賞」を創設した。初回の大賞には、リオの地球サミットの事務局長だったストロングさんが選ばれた。授賞式では、来日したストロングさんに、今度は自分が大賞の盾を手渡し、「(リオのサミットで)市の取り組みが評価を受けたことで、さらなる奮起を促された」と感謝の言葉を伝えた。

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2201600 0 道あり 2021/07/13 10:54:00 2021/08/23 12:17:23 DSC/第1回北九州市環境賞/大賞を授賞し、末吉興一・北九州市長(左)と握手するモーリス・ストロング氏(3日午後2時20分、北九州市小倉北区の北九州国際会議場で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210713-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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