[道あり]柔道家 二宮和弘さん<7>聖火ランナー 大役務める

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 海外での指導に審判、競技団体の役員――。頼まれたら断れない性格で、「自分にできることなら何でもやる」と柔道界の発展に尽くしてきた。2018年春、長年の功績が認められ、盟友の園田勇さん(75)と共に名誉段位の九段を授与された。福岡市内で開かれた祝賀会では、講道館柔道の創始者で「柔道の父」と呼ばれる嘉納治五郎氏の言葉を借り、「柔道の修行に引退はない。それを実践していきたい」と誓った。

[道あり]柔道家 二宮和弘さん<6>第二の人生 五輪審判に
東京五輪の聖火ランナーを務めた二宮さん(5月11日、福岡市の平和台陸上競技場で)=秋月正樹撮影
東京五輪の聖火ランナーを務めた二宮さん(5月11日、福岡市の平和台陸上競技場で)=秋月正樹撮影

 そんな二宮さんに東京五輪の聖火ランナーという大役が舞い込んできた。五輪に関わるのは選手、審判に続き3度目。新型コロナウイルスの感染拡大で開催が1年延期となり、今年5月に福岡市の平和台陸上競技場で行われたセレモニーで聖火皿への点火役を務めた後、参加者に語りかけた。「皆さんの勇気が選手たちの後押しになる」。五輪開催の是非を巡って賛否両論が渦巻く中、葛藤を抱える選手たちに少しでもエールを届けたい一心だった。

 還暦を過ぎた頃から、福岡市内の中学校に赴き、外部講師として授業で柔道を教えてきた。「先人から教わった柔道を、日本の未来を担う子どもたちに伝えたい」との使命感からだ。数年前に 百道ももち 中(福岡市早良区)で行われた二宮さんの授業に立ち会った体育教諭の辻田基紀さん(39)は「金メダリストと聞いて最初は構えていた生徒たちが、二宮さんの人柄にひかれて興味津々で授業に参加するようになった」と振り返る。

 自身の経験を踏まえて、必ず伝えてきたことがある。「諦めずに一生懸命やれば、何事もチャンスはある」。コロナ禍が終息したら、また柔道着を持って子どもたちのところに向かいたいと考えている。(財津翔が担当しました)

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