[道あり]関家具創業者 関文彦さん<8>「家具産地 大川」を世界へ

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 新年度を迎えたばかりの今月9、10日、福岡県大川市で「大川木工まつり」が開かれた。毎年春と秋に行われる大規模なイベントだ。会場の大川産業会館などには市内外のメーカーによる家具製品がずらりと並び、主催者によると、来場者は2日間で1万6800人に上った。

[道あり]関家具創業者 関文彦さん<7>社員が社長の“先生”に
大川家具の発展を目指す関さん(3月22日、福岡県大川市で)
大川家具の発展を目指す関さん(3月22日、福岡県大川市で)

 同市によると、市内には家具や建具、製材業など家具関連で約160の事業所があり、年間生産額は400億円近くに上る。ただ、婚礼家具の需要で栄えていた約30年前のピークと比べ、規模は4分の1以下に落ち込んでいるという。

 約50年前に関家具を創業し、100を超える地元メーカーと取引を続けてきた自身にとって、老舗のメーカーや製作所が時代の波を受けて一つ、また一つと減っていく状況を口惜しく感じていた。「大川が誇る高い品質と優れたデザインを持つ家具の技術を、このまま衰退させてはいけない」と力を込める。

 大川家具の存在感を高め続けるため、昨年夏、地元の製材所や家具メーカーなどが進めていた植樹活動に加わった。

 「センダン」と呼ばれる早生広葉樹を九州各地に毎年植え、成長する15~20年後に家具材として活用する計画で、完成すれば、原材料から加工、販売までの全てを地元企業が担う「オール大川」の製品となる予定だ。関家具は、センダンでつくった家具の専用展示スペースを本店に設けており、情報発信の役割も担う。今月下旬に東京で開かれるオフィス家具の展示会にもセンダンの家具を出す計画だ。

 一方、大川地域の発展には関家具自身の成長も不可欠だと考えており、将来的には売上高を現在の10倍の2000億円規模に伸ばす構想を抱く。「大川家具を全国、そして世界で販売し、『家具産地大川』を再び大きく飛躍させることが今の私の夢でもあり、目標なんです」。家具産業は人々に幸せを届けるという初心を胸に、これからも歩み続ける考えだ。

(姫野陽平が担当しました)

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