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[Tokyo2020+強さの理由]<上>ラグビー7人制女子 堤ほの花 24

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 東京五輪の開幕が近づいた。九州から大舞台に臨む選手3人の原点をたどり、「強さの理由」に迫る。

鋭いタックル 男子と磨く

 女子日本代表「サクラセブンズ」で最も小柄な1メートル54の体で、大柄な外国人選手に果敢に食らいつく。そんな心と体の強さは、強豪の佐賀工高(佐賀市)で男子部員たちとぶつかり合って磨かれた。

ワールドシリーズ北九州大会のフランス戦で攻め込む堤ほの花(2019年4月20日、北九州市で)
ワールドシリーズ北九州大会のフランス戦で攻め込む堤ほの花(2019年4月20日、北九州市で)

 同校ラグビー部総監督、小城博(71)の脳裏には、一回りも二回りも大きな男子たちを鋭いタックル一発で仕留める堤の姿が焼き付いている。「まるで獲物を追うような感じ。恐れを知らない、すさまじい闘争心だった」。大きな可能性を感じた。

          小城博総監督
          小城博総監督

 母の三恵子(52)は「普段は、のほほんとした子」と言うが、幼い頃から勝負事になるとスイッチが入ったように目の色が変わった。地元の神社で開かれる年に1度の相撲大会では、自分より大きな相手を低く速い当たりで圧倒し、小学校6年間で負けなしだった。

 3歳の時、父の明英(62)が設立したラグビースクールで初めて 楕円だえん 球に触れた。双子の弟・ 英登えいと (24)と一緒に門をたたいた佐賀工高は、延々と続く走り込みや体をぶつけ合う基礎練習が伝統。小城は「預かったからには活躍できるように育てる。男子と区別はしない」と容赦しなかった。

 走り込みで遅れたり、ボールの奪い合いで吹き飛ばされたりするたび、「それで男子に勝てるか」と厳しい言葉を浴びせた。それでも堤は、歯を食いしばって猛練習に耐え、弱音を吐かなかった。

 今でも「高校時代には戻りたくない」と苦笑するが、屈強な男子たちの中でもがいた3年間は貴重な財産だ。海外勢と戦う中で「(高校で)大きい選手を想定した練習ができていた。それが今につながっている」と実感する。

 小城はこうエールを送る。「大きな外国人を倒して、度肝を抜くような試合をしてほしい」。夢舞台で大輪の花を咲かせることを信じて。(敬称略、財津翔)

  つつみ・ほのか  佐賀県嬉野市出身。中学と高校では女子チーム「福岡レディース」(福岡市)にも在籍した。日本体育大2年だった2017年には15人制の女子ワールドカップに出場。卒業後の現在も日体大のチームに所属。7人制日本代表では、主にウィングとスクラムハーフでプレーする。1メートル54、56キロ。

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2185797 0 Tokyo2020+強さの理由 2021/07/07 10:57:00 2021/07/07 15:42:24 ラグビー・7人制女子ワールドシリーズ第4戦北九州大会。フランス33―19日本。フランス戦で攻め込む堤ほの花。福岡県のミクニワールドスタジアム北九州で。2019年4月20日撮影。ラグビー・7人制女子ワールドシリーズ第4戦北九州大会第1日――出場12チームを3組に分けたグループリーグで、招待参加で出場したA組の日本はニュージーランドに0―43、フランスに19―33、ロシアに21―28で敗れた。上位8チームによる決勝トーナメント進出を逃し、21日は順位決定戦に回る。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210707-OYTAI50005-T.jpg?type=thumbnail

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