読売新聞オンライン

メニュー

沖縄戦 継承誓う、慰霊の日…緊急事態下 式典参列36人

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

親族の名が刻まれた「平和の礎」に供え物をし、手を合わせる遺族ら(23日午前9時26分、沖縄県糸満市の平和祈念公園で)=中島一尊撮影
親族の名が刻まれた「平和の礎」に供え物をし、手を合わせる遺族ら(23日午前9時26分、沖縄県糸満市の平和祈念公園で)=中島一尊撮影
規模を縮小して行われた「沖縄全戦没者追悼式」で黙とうする参列者(23日正午、沖縄県糸満市の平和祈念公園で)=清水敏明撮影
規模を縮小して行われた「沖縄全戦没者追悼式」で黙とうする参列者(23日正午、沖縄県糸満市の平和祈念公園で)=清水敏明撮影

 沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者らを追悼する「慰霊の日」を迎えた。組織的な戦闘の終結から76年となり、最後の激戦地だった沖縄県糸満市 摩文仁まぶに の平和祈念公園では、県と県議会主催の「沖縄全戦没者追悼式」が行われた。同県は全国で唯一、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言下にあるため、規模を大幅に縮小し、参列者は36人となった。

 式典には、玉城デニー知事のほか、遺族代表らが出席し、正午に約1分間の黙とうをささげた。例年は一般県民も含めた約5000人が参列しているが、新型コロナ対策で参列者を絞り、菅首相や関係閣僚らの招待も見送った。

 玉城知事は「平和宣言」で、県内各地に犠牲者の遺骨や不発弾が埋もれているとして「戦争の傷はいまだ癒えることがない」と訴え、国による早期の遺骨収集と不発弾処理を求めた。

 また、戦争の体験や教訓を次世代に伝えていくことが「私たちの大切な使命だ」と強調。来年5月に本土復帰50年の節目を迎えることから、日米両政府に対し、米軍基地の過重な負担の解消を要望した。

 菅首相はビデオメッセージで、沖縄の基地負担軽減に向けて確実に結果を出し、自身が先頭に立って沖縄振興を進める方針を示した。

 沖縄戦などの戦没者名を刻んだ同公園の「平和の いしじ 」には新たに41人の名前が加えられ、刻銘者は計24万1632人となった。遺族は早朝から礎を訪れ、静かに祈りをささげた。

 沖縄戦を体験した世代の高齢化は進み、県民の1割にまで減少。戦後生まれの世代が、継承の役割をどのように引き継ぐかが課題となっている。

沖縄戦

 米軍が1945年3月26日に慶良間(けらま)諸島、4月1日に沖縄本島へ上陸し、激しい地上戦が行われた。日本軍は本島南部に撤退し、第32軍司令官が自決した6月23日に組織的戦闘が終結したとされる。「鉄の暴風」と呼ばれる艦砲射撃などで多くの住民が犠牲となり、日米で計20万人以上が死亡した。

無断転載・複製を禁じます
2149023 0 ニュース 2021/06/23 15:00:00 2021/06/23 14:50:53 2021/06/23 14:50:53 親族の名が刻まれた「平和の礎」に供え物をし、手を合わせる遺族ら(23日午前9時26分、沖縄県糸満市の平和祈念公園で)=中島一尊撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210623-OYTNI50019-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)