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カネミ油症 子と孫調査8月にも…治療研究班 自覚症状や病歴質問

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 西日本を中心に深刻な健康被害が出た「カネミ油症」問題を巡り、診断基準を定める全国油症治療研究班(事務局・九州大)は25日、認定患者の子と孫を対象に、健康状態を把握するための調査を8月にも始めることを被害者団体に明らかにした。被害者団体からは次世代の幅広い認定に向けて期待の声が上がった。

 研究班が福岡市内で開いた油症対策委員会で報告した。被害者団体によると、7月末に開催予定の国と被害者、原因企業による3者協議の後、認定患者に調査票を発送する。

 調査票では頭痛や 倦怠けんたい 感、目やにが多いといった自覚症状、病歴などを質問。子や孫が同意すれば記入してもらい、10月末までに回収する。すでに認定を受けている子も対象にする。調査協力者には油症検診の受診も求める。

 カネミ油症は1968年に発覚。ポリ塩化ビフェニール(PCB)やダイオキシン類が混入した米ぬか油を食べた患者が、体中の吹き出物や頭痛などの症状に苦しんだ。胎盤や母乳を通じて子にも伝わったとされるが、血液中のダイオキシン濃度が認定の基準より低いなどの理由で認定に至っていない人も多い。

 研究班の推計では、認定患者の子は約300人。カネミ油症被害者全国連絡会の三苫哲也事務局長(51)は「次世代も、先天的な障害を含めて様々な症状に苦しんでいる。調査が進むことは救済に向けた一歩だ」としている。

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