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福岡 感染拡大136人 インド型置き換わり進む

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 福岡県は21日、新型コロナウイルスの感染者が新たに136人確認されたと発表した。100人を超えるのは6月3日以来で、「第4波」で主流となった英国型(アルファ型)よりも感染力が強いインド型(デルタ型)の変異ウイルスへの置き換わりが進みつつある。同県のワクチンの接種率は全年齢で2割に満たず、医療関係者は「第5波は避けられない」と警戒する。

 福岡県の新規感染者は、まん延防止等重点措置が11日までに解除され、飲食店への時短要請が終わった後、増加傾向が顕著になっている。県は15日、再び時短要請を行う目安とする県独自の「コロナ警報」について基準を新設したが、「3日間平均で100人以上」という新規感染者の基準は21日時点で「91人」となった。「15%以上」とした病床使用率の基準も12・8%(20日時点)となっている。

 県が12~18日に行った抽出検査では、デルタ型(疑い例も含む)の割合は22・8%で前週より6・4ポイント上がった。国立感染症研究所によると、デルタ型の感染力は英国型の1・5倍(従来型の約2倍)とみられ、感染拡大のスピードが第4波より速い可能性がある。

 一方で、ワクチンの効果は見え始めている。県が今月、糸島市の介護施設で発生したクラスター(感染集団)を調べたところ、感染者のうち8人はワクチンを2回接種していた。発症したのはこのうち1人だけで、濃厚接触者に感染させた例もなかった。飯塚病院の的野多加志・感染症科部長は「接種してもウイルスは体内に入るが、発症するほどウイルスの量が増えず、感染を広げない効果も期待できる」と説明する。

 ただ、県内の接種率(2回目)は20日現在で、高齢者が63%、全年齢では19%にとどまる。福岡市で21日に確認された感染者(80人)のうち6人は1回目の接種を終えていた。市は免疫ができないうちに感染した可能性があるとみている。

 的野部長は「感染拡大は避けられないだろう。デルタ株は高齢でなくても重症化の恐れがあり、基本的な対策を続けてほしい」と呼びかけている。

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2227213 0 ニュース 2021/07/22 05:00:00 2021/07/22 05:00:00 2021/07/22 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210722-OYTNI50002-T.jpg?type=thumbnail

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