読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

那須正幹さん死去 79歳…児童文学作家「ズッコケ三人組」[評伝]夢中になれるもの届ける

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

「人間は助け合わなければいけない。大人は『自分さえ良ければいい』という考えを持たないでほしい」。昨年4月、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、那須さんは大人のストレスが子どもに与える影響を心配していた。

 たくさんの少年少女を魅了したストーリーテラー。その原点を尋ねると、幼少期に夢中だった映画やラジオドラマ、講談の内容を詳細に説明してくれた。「映像としてずっと頭の中に残しとるからね」

 「ズッコケ」の3人も、頭の中で舞台に投げ出すと、映像のように勝手に動き出すため、書くのに苦労しなかったという。物語好きは晩年も変わらなかった。毎日のように映画やドラマを観賞し、山口県防府市の自宅リビングには天井に着くほどDVDが積み上げられていた。

 資料収集や取材を尽くし、フィクションの中に事実をちりばめた。「ズッコケ」シリーズを楽しみながら幅広い教養を身につけた読者も多いはずだ。阪神大震災で被災した子どもとの約束から生まれた「ズッコケ脅威の大震災」では、防災の知識を網羅して伝えた。

 大人が考えがちな「子どもは純粋だ」という認識はなかった。大人のように裏切るし、うそもつく。ただ、面白いものに夢中になれる。その子どもたちに「材料を提供するのが大人の役目」というのが持論だった。

 「80歳になったら禁煙をやめて吸い始めようと思うとるんじゃが」。コロナ禍以前の宴席では、優しい広島弁で冗談を交え、何でも率直に語ってくれた。いたずらっぽく笑う少年のような表情が印象に残っている。(柳原正和)

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2229020 0 ニュース 2021/07/23 05:00:00 2021/07/23 05:00:00 2021/07/23 05:00:00 自らの被爆体験について語る那須正幹さん(19日、山口県防府市の自宅で)=久保敏郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210723-OYTNI50020-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)