読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

攻める広中 世界で咲く「目立たぬ子」地道に基礎固め 女子5000日本新で9位[Tokyo2020+]

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 東京五輪・陸上女子の広中 璃梨佳りりか 選手(20)(日本郵政グループ)が7日、1万メートルに出場する。2日の5000メートル決勝は、16年ぶりに日本記録を更新する力走で9位に食い込んだ。「気持ちで負けない」という持ち前の積極的な姿勢で、再び世界に挑む。(山田伸彦)

7日1万挑む

陸上女子5000メートル決勝で力走する広中璃梨佳選手(2日、国立競技場で)=関口寛人撮影
陸上女子5000メートル決勝で力走する広中璃梨佳選手(2日、国立競技場で)=関口寛人撮影

 15人で競った2日夜の決勝。広中選手は一時、先頭に立って集団を引っ張った。アフリカ勢がペースを上げた中盤以降も必死に食らいつき、途中、トレードマークの帽子を脱いで激走。ゴール後は晴れやかな笑顔を見せた。

 長崎県大村市出身。同市立桜が原中で本格的に競技を始めた当初は、目立った選手ではなかった。外部コーチとして指導していた定方次男さん(56)は、「練習で周回遅れになった広中に『もう離れよっとか!』と叫んだこともある。今の活躍からは考えられないような選手だった」と振り返る。

 ただ、弱音を吐くことはなく、練習への姿勢もひたむきだったという。もも上げなどの基礎的なトレーニングを徹底して繰り返し、少しずつ体の動かし方を身につけた。腕を大きく振るフォームが安定するようになり、スピードも向上。その結果、中学3年で全国都道府県対抗女子駅伝のメンバーに選ばれた。

 5000メートル決勝でも見せた、序盤から先行する走りをするようになったのは、長崎商業高時代の出来事がきっかけだ。1年の時に出場した駅伝大会で区間賞を取ったが、チームは敗れた。レースを見ていた定方さんには、広中選手が強豪校の選手だけをマークし、最後に抜け出して勝ったように見えた。

 電話で報告してきた広中選手に対し、定方さんは「お前のせいで負けた。どれだけリードできるかが大事なのに、最後にちょっとだけ勝って喜ぶな」と突き放した。期待の裏返しから出た言葉が広中選手の意識を変え、序盤から積極的に前に出る強さに磨きがかかったという。

 高校3年の時に出場した全国高校駅伝では歴代トップクラスの記録で区間賞を獲得し、全国都道府県対抗女子駅伝でも活躍。今年5月の日本選手権では、2度目の挑戦で1万メートルを制し、五輪の切符をつかんだ。この時は中盤でライバルと一騎打ちとなり、残り1200メートル手前で前へ出て逃げ切った。

 五輪が始まってから、調子は上向いている。7月30日の5000メートル予選で自己ベストを3秒以上更新し、2日も日本記録を打ち立てた。

 2日のレース後、「自分のスタイルを崩すことなく、どんな時でも気持ちで負けないというスタイルで行く」と1万メートルに向けた決意を語った広中選手。地元で応援する定方さんは「世界レベルの走りを肌で感じることで次のステップに進める。失敗を恐れず伸び伸びと走り、さらに上を目指してほしい」と期待を寄せる。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2257227 0 ニュース 2021/08/03 15:00:00 2021/08/03 15:00:00 2021/08/03 15:00:00 陸上女子5000メートル決勝、日本新記録で9位になった広中璃梨佳(左)(2日、国立競技場で)=関口寛人撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210803-OYTNI50009-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)