福岡・保育園バス内死亡事故、園に改善勧告…出欠確認「不十分」

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 福岡県中間市の私立双葉保育園に通っていた男児が送迎バス内に取り残されて死亡した事件を受け、福岡県は31日、園の設置者である社会福祉法人「新星会」(中間市)に対し、児童福祉法に基づく改善勧告を行った。園児の出欠管理体制や職員間の連携など7点の問題点を指摘し、5項目の改善を要求した。

亡くなった男児が通っていた双葉保育園(31日午後、福岡県中間市で)=大野博昭撮影
亡くなった男児が通っていた双葉保育園(31日午後、福岡県中間市で)=大野博昭撮影

 県の調査などによると、7月29日朝、同園に通っていた倉掛 冬生とうま ちゃん(5)は女性園長が1人で運転するバスに乗車後、夕方に発見されるまで約9時間にわたって車内に放置され、熱中症で死亡した。園長はバスから園児を降ろした後の車内確認を十分行わず、冬生ちゃんを残したままバスを施錠。担任の保育士も冬生ちゃんがいないことに気付きながら、欠席と思い込んでいた。県警が業務上過失致死の疑いで捜査している。

 認可保育所の保育士は、「1~2歳児6人に保育士1人」「3歳児20人に1人」といった国の配置基準が定められている。双葉保育園はこの基準は満たしていたが、園の代理人弁護士によると、登園時の園児への対応に人手が必要などと考え、2台ある送迎バスのうち1台を園長1人で運行するようになった。今年6月以降は、平日のうち3日は園長1人で運行していたという。

 県と中間市は事件後、園の特別監査を行い、職員計24人から聞き取りを実施した。勧告では、▽園児の出欠状況の確認手段が定まっていない▽無断欠席の保護者への確認方法について職員間で認識が統一されていない▽送迎バスの運行マニュアルの存在をほとんどの職員が知らない――などの問題点があったと指摘。▽事件に関する園長らの責任を明確化し、厳正な対処を行う▽出欠確認に関するルールを見直し、職員間で共有する――などの改善内容を、9月24日までに報告するよう求めた。また、送迎バスの運行については、県が9月中旬までに策定する指針を踏まえ、手順書を新たに作成して再開するよう要求した。

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