餌はパイン 期待のアグー…沖縄・東村「パイとん」

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豚コレラ、コロナ…苦境の養豚新名産に

 全国一のパイナップル生産量を誇る沖縄本島北部の東村で、ブランド豚の アグー に地元産パイナップルを与えた「パイとん」が誕生した。7月に販売が始まり、9月から同村のふるさと納税の返礼品にも採用された。昨年以降、家畜伝染病や新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた沖縄の養豚業界。名産の融合で生まれた新たな特産品に浮揚の期待をかける。(矢野恵祐)

うまみアップ

パイナップルを混ぜた餌を食べるパイとん(沖縄北斗提供)
パイナップルを混ぜた餌を食べるパイとん(沖縄北斗提供)

 「臭みがなく、口溶けの良さと脂のうまみが人気。リピーターも出てきています」。パイとんの飼育販売を手がける同村の養豚業者「沖縄北斗」の大城照政社長(69)は手応えを語る。

 同社は現在、約50ヘクタールの敷地に並んだ豚舎で約4000頭の肥育豚を飼育。このうち成長して出荷間近になった約300頭にパイナップルを混ぜた餌を食べさせている。

東村で生産されているパイナップル(東村提供)
東村で生産されているパイナップル(東村提供)

 通常の餌はトウモロコシや大豆などの配合飼料。これに加え、餌が肉質に影響しやすい出荷前の約60日間は、粉末状にしたパイナップルの皮や芯、少量の果肉や果汁を与える。村内の加工場から出る皮や芯などを提供してもらっているという。

 沖縄県などによると、同村は年間約1500トンのパイナップルを生産。ただ、出荷は夏場に集中し、年間を通じて販売できる特産品が乏しいのが課題だった。

 そんな中、村は県内最多となる年間約8000頭のアグーを出荷する同社に着目。かつて畜産担当の村職員だった当山 全伸まさのぶ 村長が昨春、大城社長に「パイナップルを使って新たなブランド豚を作れないか」と提案した。

アグー  沖縄固有の在来豚。現在は、在来豚の雄と西洋豚の雌を交配したものなどが、ブランド豚のアグーとして流通している。一般的な西洋豚に比べて霜降りの割合が高く、肉の柔らかさや脂のうまみが特長とされる。ただ、大きさは半分程度で成長も遅いため、量産が難しく希少性が高い。

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