阿蘇山噴火 轟音噴煙一気「恐ろしさ感じた」

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 黒い噴煙が勢いよく上がり、周囲を覆った。20日昼前に、突然大きな 轟音ごうおん を上げて噴火した熊本県・阿蘇山の中岳。黒っぽい煙がどんどん大きくなっていく様子を目撃した旅行者は途中で引き返し、地元の住民らは驚きと不安の声を上げた。

 三重県松阪市から一人でツーリングに来ていたラーメン店経営者(39)はオートバイで火口方面に向かっている途中、「ドン」という大きな音を聞いた。車輪が何かを踏んだ音かと思ったが、すぐに目の前に黒く大きな噴煙が一気に立ち上ったという。

 山頂から数キロの道路を走行している途中だった。噴煙に気づいて停車。写真や動画を撮った後、近くの橋で工事をしていた作業員に「もう作業をやめて、山を下りた方がいいですよ」と声をかけ、Uターンし、来た道を戻った。直後、自身の阿蘇行きを伝えていた友人からLINEで「大丈夫か」と安否を尋ねる連絡が相次いだという。

 「阿蘇は景色がいい所だと思っていたが、こんな目に遭うとはびっくり。火山の恐ろしさを感じた。火山灰がこっちの方に来なくて良かった」と興奮した表情で話した。

 熊本県阿蘇市のJR阿蘇駅構内にある市観光協会の案内所に勤める男性職員は、高く上がる噴煙を窓から目撃した。火口から直線距離で約5キロ。「とにかく驚いた。音は聞こえなかったが、噴煙がこんなに高く上がるとは思わなかった。風向きによっては避難しなければいけない」と話し、観光客からの問い合わせ対応に追われた。

 南阿蘇村の阿蘇山山頂に向かう道路からは、山の上空に黒い噴煙が高く上がるのが見えた。山の麓では農作業をしている人の姿が見られたが、慌てたり、避難したりしている様子はなかった。村役場では、職員が建物の外に出て、写真を撮るなどする姿が見られた。

 阿蘇山から5キロほど離れた同村の「くまもと阿蘇カントリークラブ 湯の谷コース」は2016年の熊本地震でグリーンが地割れするなどして営業休止に追い込まれ、昨年5月に営業を再開したばかりだった。担当者は「今のところ、噴火による営業への影響はない。ただ、大きな被害がでなければいいが……」と不安そうに話した。

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