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語る 21衆院選<地方創生> 温泉地エリアマネージャー 木村隼斗さん 37

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地域の挑戦後押しを

 山口県長門市の長門湯本温泉で、まちづくりを進める法人のエリアマネージャーを務めています。全国の人気温泉地トップ10入りを目指しながら、この街が「この街らしく」続いていくために地域全体のプロモーションに取り組んでいます。

 長門湯本温泉はかつて、慰安旅行で人気の観光地でした。1984年には年間39万人の宿泊客が訪れましたが、「団体から個人へ」の旅の変化に対応できず、2014年には18万人に半減し、150年続いた老舗ホテルが廃業しました。

 もう一度、活力を取り戻すにはどうすべきか。温泉街の価値を評価し、投資してくれる「外」の力も必要と考え、ホテル跡に「星野リゾート」(長野県)の高級旅館を誘致し、同社とも連携して観光まちづくり計画を策定しました。

 まちづくりは、行政と住民と事業者が目標を共有し、対等な立場で主体的に動かなければ長続きしません。市は、駐車場や夜間を彩る照明設備といったインフラ整備や街の景観を保つためのルール作りを担い、 音信おとずれ 川を中核とする温泉街の魅力をどう活用し、どのような収益施設をつくるかは民間に任せました。

 地元経営者の手で立ち寄り湯「 恩湯おんとう 」が再建され、川周辺にはカフェなど9店舗が約20年ぶりに新規開業しました。街の変化に合わせて既存旅館にも改装の動きが続き、一体感のある街に生まれ変わりました。

 これから地方は人口減少が一層進みます。公共事業もなく社会保障費名目の交付金も減り、都市から地方への従来型の「分配」の仕組みでは維持できなくなるかもしれない。

 「持続可能な街」は、それぞれの地域や住民が主体的に考えて挑戦することでしか生まれないと思います。政治や行政は、街の魅力を磨くために地域が考えた提案の実現に必要な規制緩和やルール作り、財源措置に柔軟に対応してほしい。

 政治家も行政も市民も事業者も、各地のまちづくりのプレーヤーです。地域の挑戦を実現するためにリーダーシップを発揮し、後押ししてくれる人は誰なのか、見極めてほしいと思います。

(聞き手・遠藤信葉)

  きむら・よしと  福岡市出身。経済産業省の官僚だった2015年から3年間、地方創生に意欲的な市町村に国家公務員らを派遣する国の制度で長門市に出向。19年に同省を退職し、20年4月から現職。東京との2拠点生活で、長野県飯田市のまちづくりにも携わる。

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2468462 0 ニュース 2021/10/25 15:00:00 2021/10/25 13:29:42 2021/10/25 13:29:42 長門湯本温泉地区の地域創生に取り組む木村隼斗さん(22日、山口県長門市で)=大野博昭撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211025-OYTNI50008-T.jpg?type=thumbnail

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