ホークス 四軍構想…早ければ2023年の創設目指す

育成選手からエースとなったソフトバンクの千賀滉大投手

 プロ野球・福岡ソフトバンクホークスは今年、三軍の拡大強化に乗り出す。三軍戦を一軍並みの年間140試合以上に倍増させ、出場する育成選手の競争を促す。日本野球機構(NPB)の12球団で初となる四軍制移行を見据えた取り組みで、球団関係者によると、今年の効果などを検証した上で、早ければ2023年の四軍創設を目指す。(崎田良介)

 ソフトバンクは11年に三軍を創設。これまで千賀滉大投手(28)や甲斐拓也捕手(29)ら育成出身選手を主力に育て、チーム全体の底上げにつなげてきた。永井智浩編成育成本部長兼スカウト部長は「より多くの育成選手を保有することで、戦力になる選手が出ている。自軍の中から選手を育てることは、常勝軍団を作るために必要」と話す。

 今年は三軍での10年間の実績をもとに、「拡大三軍制」としてさらに力を入れる。昨年の育成ドラフト会議では12球団最多の14選手を指名。また、新たな試みとして中南米から16、17歳の3選手を育成選手として獲得した。来季の球団所属選手は初めて100人を超える。このうち育成選手は昨季の約2倍の40人程度になる見通しで、同じく三軍制を採用している読売巨人軍と同規模となる。

 昨季の三軍戦は独立リーグや大学、社会人のチームなどを相手に約70試合を行った。来季は各チームとの対戦を大幅に増やす。1チーム編成だった三軍を2グループに分けることも検討しており、増加する育成選手を将来の四軍創設につなげていく。このほか、二、三軍が使用する福岡県筑後市のファーム施設では、手狭になると予想される選手寮の拡張を検討する。

 一方、一軍で活躍できずに戦力外となるケースも増えると予想される。球団は引退選手の受け皿として、希望に応じてソフトバンクグループ会社への就職を仲介する制度を設けており、セカンドキャリアへの支援も続けながら原石の発掘に努める方針だ。

育成選手

 最大70人の支配下登録選手枠とは別に育成契約を結んだ選手。2005年に制度化され、同年に初めて育成ドラフト会議が開催された。球団の保有人数に制限はない。3桁の背番号が与えられ、一軍公式戦には出場できないが、オープン戦や二軍戦などには出場できる。

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