「謎のエリア」遺跡調査へ、吉野ヶ里10年ぶり発掘…佐賀県

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 国指定特別史跡の吉野ヶ里遺跡(佐賀県神埼市、吉野ヶ里町)で、佐賀県が10年ぶりに発掘調査を始める。対象は雑木林に覆われ、「謎のエリア」と注目された手つかずの土地。調査は2年にわたる予定で、関係者は「再び、国重要文化財級の発見につながるかもしれない」と期待する。発掘現場は、3~8日に一般公開される。

 吉野ヶ里遺跡は、県の工業団地造成計画に伴い、1986年に本格的な調査が始まった。国重要文化財のガラス製 管玉くだたま把頭飾はとうしょく (刀の柄の飾り)付きの銅剣などが相次いで出土し、中国の歴史書「魏志倭人伝」に登場する「邪馬台国跡ではないか」と話題になった。91年には、特別史跡に指定された。

 今回、発掘作業が行われるのは、吉野ヶ里歴史公園の北側で、弥生時代中期の王たちが埋葬された「 北墳丘墓きたふんきゅうぼ 」の西側に位置する約4000平方メートル。県では2012年にいったん発掘作業を終えており、「未発掘区域」として残っていた。

 同区域内には日吉神社があったが、今年2月に遺跡の外に移転し、県が土地を購入したことで発掘が可能となった。県文化財保護室の白木原 たかし 室長は「遺跡の一等地である北墳丘墓に匹敵する場所」と説明する。

 近くでは、中国製の銅鏡と、大量の貝製腕輪を身に着けた女性司祭者とみられる人物の墓が出ているが、この司祭者が生きた時期(紀元前1世紀後半)の王墓は、吉野ヶ里遺跡内では発見されていない。これまで調査を指揮した考古学者の高島忠平さん(82)は「北墳丘墓に次ぐ(身分の高い人物の)王墓があるのではないか」と推測する。

 調査は、試掘をへて秋頃に本格調査に入る。現場は5月3~8日(午前9時~午後4時半)、一般公開され、来場者は自由に見学できる。

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