夏樹静子と福岡 関係を紹介 福岡市文学館が刊行

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 『Wの悲劇』などの推理小説で知られる夏樹静子(1938~2016年)と福岡との関係を紹介する書籍『ミステリーの女王 夏樹静子と福岡』=写真=が、福岡市文学館から刊行された。作家としての歩みや作品に描かれたまちの様子をはじめ、書斎の様子も写真で紹介されている。

『ミステリーの女王 夏樹静子と福岡』
『ミステリーの女王 夏樹静子と福岡』

 東京で生まれた夏樹は1963年、結婚を機に福岡市に移住し、福岡を舞台にした作品を数多く手がけた。本書では、登場する場所の描写がまとめられている。例えば、歓楽街の中洲は、男女の愛と欲望が渦巻く場として次のように描かれる。〈きらびやかな灯火の密集が、なにか巨大な魔もののようにすら感じられてきた〉(『蒸発』)。

 生前のままの状態で残されているという書斎の写真も掲載。社会派ミステリーに定評があった夏樹らしく、箱に詰められた大量の新聞の切り抜きや、裁判官や弁護士ら専門家に取材したたくさんの録音テープが段ボール箱などに収められている。このほか、初めて福岡を舞台に執筆された短編「見知らぬ敵」も収録している。

 〈海も山もきれいなままで快適な都会になった福岡市を、私は愛している〉と雑誌のエッセーにつづった夏樹。同文学館は「夏樹作品は何げない風景描写の中に、福岡への愛が端的に表現されている。本書をブックガイドに再読してもらえたら」としている。

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