規格外果物ジェラートに「日田の農家支援」クオモシェフ試作中

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 国内外で数多くのレストランを手がけるシェフのサルバトーレ・クオモさん(49)が、大分県日田市で「規格外」の果物を使ったジェラートの開発を進めている。豊かな自然環境にほれ込んで同市に移住しており、地域の新たな名物に育てるとともに農業の活性化にもつなげたい考えだ。(松本晋太郎)

道の駅店舗で今夏にも発売

「規格外」の果物でジェラート作りを進めているクオモさん(中央)(14日、大分県日田市で)=秋月正樹撮影
「規格外」の果物でジェラート作りを進めているクオモさん(中央)(14日、大分県日田市で)=秋月正樹撮影

 日田市郊外の国道沿いにある道の駅「水辺の さと おおやま」の建物内で6月中旬、クオモさんがジェラートの試作に取り組んでいた。地元産のイチゴをペースト状に加工し、手際よくコーンに盛りつけた。「できたては柔らかさが違う」と、満足そうな笑みを浮かべる。

 クオモさんはイタリア人の父親と日本人の母親を持ち、20歳代で東京に自身の名前を冠したレストランを開業した。イタリアのナポリピザを日本で広めた草分け的な存在として知られ、手がけるなどしたレストランは国内外で約250店に上るという。

 日田の食材に魅了されて移住したのは昨年12月。日本に滞在する際の拠点を置いていた福岡市内からたまたま日田を訪れた際、ピザ生地などに必要な良質のイースト菌を作れる果物が多い環境が気に入り、家族5人で引っ越した。

 一方で、近隣の果樹畑などでは、大きさや形が不ぞろいなどの理由で出荷されない果物があることを知り、「農家の支援になれば」と、果物を使ったジェラートの開発を決意。市場の協力を得て規格外のイチゴやブドウ、スイカ、梅などを集めた。

 最も気をつけたのは「果実そのものの味わいを感じられること」で、牛乳やシロップを使わず、甘さを引き立たせるために、ミネラル分を含む大分県由布市の天然炭酸水を活用。さらに、イチゴのジェラートは口当たりを滑らかにし、スイカはシャリシャリとした食感を楽しめるよう、素材によって作り方を変えるといった工夫も凝らした。

 完成したジェラートは、今夏にも道の駅の敷地内に設けられる店舗で発売する計画だ。将来的にはクオモさんが携わっている海外のレストランでの販売なども構想中で、「日本の果物はおいしいし、特に日田の果物は味が良い。海外の消費者にも味わってもらえれば、地域の宣伝にもなる」と意気込んでいる。

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