ペットボトル由来の再生糸から小倉織…扇子や小風呂敷など

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ペットボトル由来の再生糸を使った小倉織の扇子や小風呂敷(北九州市小倉北区の「小倉縞縞」事務所で)
ペットボトル由来の再生糸を使った小倉織の扇子や小風呂敷(北九州市小倉北区の「小倉縞縞」事務所で)

 北九州市の伝統工芸・小倉織を生産している「小倉 縞縞しましま 」(北九州市小倉北区)が、海岸などで回収したペットボトル由来の再生糸を用いた商品を誕生させ、販売を始めた。扇子や小風呂敷などで、伝統工芸と資源ごみとのコラボ。担当者は「伝統を守りつつ、環境保全を考えた素材の利用に挑戦していきたい」と話す。(牟田口洸介、写真も)

 小倉織は江戸時代に生まれた木綿織物。縦糸の密度が横糸の2倍ほどあり、丈夫さと縦じま模様が特徴だ。機械生産の波に押されて昭和初期にいったん途絶えたが、地元の染織家が約40年前に復活させた。

 小倉縞縞はSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みに力を入れており、古着から作った糸を使いSDGsを示す17色で表現した小倉織も販売してきた。

 この古着の再生糸の製造元である豊島(名古屋市中区)は、海岸などで回収したペットボトルからも糸を作り、商品化する活動を展開している。世界中の海に放出され、生態系に甚大な影響を与えているとされるプラスチックごみは年間800万トンに上るとの推計がある。小倉縞縞は昨秋頃、活動への参加を決めた。

 同社担当の堀内織恵さん(43)は「ペットボトル由来の小倉織のアイテムを持ち物に加えることで、環境問題に対し、一人ひとりが意識して行動するきっかけにしてほしかった」と話す。

 ペットボトル由来の糸は横糸に用いることとし、試し織りを重ねた。通常より張りのある商品が完成し、「縞縞EARTH」と名付けた。森や山をイメージした緑、海や川を連想させる青の2種類の柄があり、4月から北九州市内の直営2店舗やインターネットなどで販売している。

 価格は従来の小倉織より1割ほど高く、扇子が袋もセットで税込み6600円、ハンカチとしても使える小風呂敷(43センチ四方)が税込み1980円など。バッグやマスクも人気で、帽子などを今後、販売予定だ。

 沖縄県・石垣島で環境保護事業などを手がける会社の代表、田中秀典さん(42)は開発されたマスクを愛用している。「ごみとなっていたペットボトルに新たな価値を与えた。伝統あるおしゃれな織物にしてくれて本当にうれしい」と語る。

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