アップルパイ作りに挑戦!リンゴ王国・青森ライフをさらに豊かに

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青森支局長 吉田尚大

 アップルパイが好きだ。ナイフを入れるとブランデーの香りが漂い出る高級品も、コンビニで売っている100円ほどのものもおいしいと思う。リンゴ生産量日本一を誇る青森に赴任してからも、ガイドブック片手に有名店を巡ったり、テイクアウトで買い求めたりしてきた。だが、せっかく青森にいるのだから自分でアップルパイを作ってみよう。

偉大な山湖 瑠璃色の神秘…十和田湖(青森県十和田市、秋田県小坂町)
初めて自分で焼き上げたアップルパイ
初めて自分で焼き上げたアップルパイ

「りんごまるかじり条例」の町の体験教室へ

砂川さん(右)に教わりながら生地にリンゴを入れる
砂川さん(右)に教わりながら生地にリンゴを入れる

 岩木山のふもと、津軽平野の真ん中に位置する板柳町はリンゴ畑が広がり、リンゴの品質を確保するために「りんごまるかじり条例」を制定している。町のふるさとセンターではアップルパイ作りの体験教室を開いているため、予約して訪ねてみた。同センターでアップルパイの作り方を教えたり、クッキーを製造・販売したりしている「りんご菓子工房」の砂川さゆりさんが講師になってくれた。

アルミ皿より2センチほど大きく生地を切る
アルミ皿より2センチほど大きく生地を切る

さっくりパイ生地のコツは…

 用意されていたのは、練って冷凍庫で一晩寝かせたパイ生地。寝かせておいた方がさっくりとした食感が出るという。砂川さんに教わりながら、生地を麺棒で縦長に延ばした後、三つ折りにして再び延ばす。「何度か延ばした方が層ができてさっくりする」と砂川さん。

細長く切った生地を格子状にのせていく
細長く切った生地を格子状にのせていく

 生地を延ばした後、アルミ皿より2センチほど大きな円形に切ってアルミ皿にのせ、これも用意されている煮たリンゴを入れる。

縁に卵黄を塗り、その上にパイ生地を円形にのせる
縁に卵黄を塗り、その上にパイ生地を円形にのせる

 残っていた生地を延ばして縦長に10本に切り、リンゴの上に格子状にのせていく。溶いた卵黄を縁に塗って生地をのせ、残っていた卵黄を生地全体に塗る。きれいな焼き色をつけて照りを出すためだ。

 レシピを考えたのは、りんご菓子工房代表の永沢紀子さん。いろいろと試作して食べてもらったうち、一番人気だったのが、若い時に通った料理学校の先生のレシピで、アップルパイはこのレシピ通りに作られている。ポイントは「生地を必要以上にいじらないこと」。あまり手をかけすぎると皮がぱりっとしなくなるらしい。

さっくりとしたパイ皮と、甘酸っぱくしっとりとしたリンゴが一体となっている
さっくりとしたパイ皮と、甘酸っぱくしっとりとしたリンゴが一体となっている

リンゴは「しっかり煮詰めたほうがいい」

 業務用のオーブンで焼くこと約50分。扉を開けると、格子状の生地にきれいな焼き目がついたアップルパイが現れた。包丁で四つに切り分け、フォークで切って口に入れると、パイ生地がサクリとほどけていく。酸味のあるリンゴが、バターの豊かな香りとシナモンのスパイシーさをまとっていておいしい。専門店のショーウィンドーに並んでいるものと遜色のないアップルパイが自分にも作れるとは思わなかった。

 今回使ったのは、りんご菓子工房が用意している煮たリンゴだ。家庭で作る時は、まず小玉のリンゴ3個の皮をむき、食べやすい大きさにカットする。あまり小さく切って煮るとジャムのようになってしまうので、4等分にした後、3個ほどに切り分けるのが適当だ。バター小さじ2杯と、切ったリンゴ、砂糖大さじ3杯を鍋に入れて煮詰め、シナモン適量を入れて混ぜる。水分がなくなって冷めたら完成だ。永沢さんが「水分が残っているとパイ生地にしみ出してさくっとした食感がなくなるので、しっかり煮詰めたほうがいい」と教えてくれた。今度、自分でも、リンゴを煮るところから作ってみよう。

スイートな気分で温泉も楽しめる

 満たされた気持ちになって表に出ると、同じ敷地内に温泉があり、湯船には薄い茶色で熱めの湯がたたえられている。「銭湯とそば」は粋な組み合わせとしてよく紹介されるが、「温泉とアップルパイ」を楽しめるのは板柳町くらいだろう。

 アップルパイを「探す」「食べる」というほかに「作る」という楽しみまで見つけることができた。これからの青森での生活がさらに豊かになりそうだ。

温泉の横に、日本百名山のひとつ、岩木山(標高1625メートル)を望む
温泉の横に、日本百名山のひとつ、岩木山(標高1625メートル)を望む

 アップルパイ作りは2日前までの予約制。新型コロナの影響で、現在は火、土・日・祝日と年末年始は受け付けていない。所要時間は90分で、1人1350円(税込み)。申し込みは板柳町ふるさとセンター(0172・72・1500)へ。

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プロフィル
吉田尚大(よしだ・なおひろ)
 1971年、兵庫県赤穂市生まれ。料理は好きで、東京本社生活部に勤務していた時は、テレビ番組「料理の鉄人」で優勝した料理人の料理を1年間にわたって紹介する記事を担当したことも。最近作ったのは「鶏肉とジャガイモ、タマネギのクリーム煮」。

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2919164 0 We Love みちのく 2022/04/14 12:00:00 2022/04/14 12:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/04/20220411-OYT8I50104-T.jpg?type=thumbnail

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