国宝のお堂、遊園地も<伊勢鉄道>

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 鉄道の旅の記念となる「鉄印」。第3セクターの地方鉄道を巡る「鉄印帳」プロジェクトに、本県では伊勢鉄道(鈴鹿市)が参加している。寺院や城跡などが点在する沿線には、秋の気配が漂っている。

全10駅、22.3キロ

高田派本山・専修寺の唐門の奥に、国宝の如来堂が見える(津市で)=中根新太郎撮影
高田派本山・専修寺の唐門の奥に、国宝の如来堂が見える(津市で)=中根新太郎撮影

 伊勢鉄道は四日市、鈴鹿、津市を結び、全線22.3キロに10駅ある。JR関西線と紀勢線をつなぎ、特急南紀や快速みえが乗り入れる。

 津市の東一身田駅から徒歩約10分、真宗高田派本山・専修寺せんじゅじには、国宝の御影みえい堂と如来堂がある。御影堂は現存する近世以前の建築として東大寺大仏殿などに次ぐ規模で、如来堂は内部が金箔きんぱくなどで彩られ、近世寺院建築の到達点とされる。

 寺へ向かう途中にある「下津醤油しょうゆ」は1856年創業の老舗。直売所で販売している串団子「利兵衛だんご」(1本税込み110円)は、濃厚な甘だれと辛口の醤油だれの2種類ある。

城跡から海山望む

田園地帯を走る伊勢鉄道の列車。田園の先には伊勢湾が広がる(鈴鹿市で)
田園地帯を走る伊勢鉄道の列車。田園の先には伊勢湾が広がる(鈴鹿市で)

 伊勢上野駅から約1キロ南には、織田信長の妹・お市の方と浅井長政との間に生まれた3姉妹が暮らした伊勢上野城跡がある。長女の茶々は後の淀君、三女のごうは徳川家に嫁ぎ、第3代将軍・家光を産んだ。標高38メートルの城跡に立つ展望台からは、伊勢湾や鈴鹿の山々が一望できる。

サーキット玄関口

 鈴鹿市の鈴鹿サーキット稲生駅は、鈴鹿サーキットへの玄関口だ。自動車レースの最高峰「F1日本グランプリ(GP)」では、開催3日間で約2万5000人のファンが乗り降りする。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でレースは中止になったが、遊園地「モートピア」では家族連れらが行楽を楽しんでいる。

 鉄印帳を販売する鈴鹿駅の待合室には、列車の写真や部品などが展示されている。快速みえを利用する「得ダネ4回数券」も販売しており、1セット4枚つづりで通常より割安だ。

 伊勢鉄道総務部次長の冨沢康茂さん(49)は「高架や盛り土の区間が多く、車窓からの眺めがいい。沿線の名所もそれぞれ魅力があり、鉄路の旅を楽しんでほしい」と話している。(南条哲治)

伊勢型紙で彫る自然や動物

伊勢鉄道の鉄印帳など
伊勢鉄道の鉄印帳など

 伊勢鉄道の鉄印は、鈴鹿市に伝わる国の伝統的工芸品・伊勢型紙の技法でできている。

 伊勢型紙は反物に柄や模様を染める道具。和紙を柿渋で貼り合わせた「型地紙かたじがみ」に彫刻刀で文様を彫って作る。起源は平安時代とも室町時代とも言われ、江戸時代、武士のかみしもの染色に使われ、広まった。

 鉄印の制作には伊勢形紙協同組合(鈴鹿市)の伝統工芸士らが協力。神宮杉、ハナショウブ、シロチドリ、カモシカと、伊勢鉄道のオリジナルキャラクター「いせまるくん」の文様を型地紙に彫り、和紙に印刷した。

 11日に露草色など計5色の鉄印帳を販売。20日以降にも入荷予定。1冊2200円、記帳料300円(いずれも税込み)。乗車券が必要。

 各地域の「鉄印帳を携えて」も読めます。

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1535652 0 ニュース 2020/10/10 05:00:00 2020/10/23 11:33:53 2020/10/23 11:33:53 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/ise20201009-OYTNI50017-1.jpg?type=thumbnail

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