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伊賀市ゆかりの水墨画家・
穐月さんは和歌山・高野山で生まれ、幼少期を愛媛県で過ごした。京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大)で洋画、日本画を学んだ後、独学で水墨画を始め、50歳代で旧青山町(現・伊賀市)に移住。かつて寺で生活した時期が長く、身近に感じてきた仏教世界を探求して水墨画のテーマにしようと、仏像などの収集に取り組んだ。
穐月さんの手がけた仏画は、衆生が道を外さないように叱っている「不動明王」、琵琶湖・竹生島に沈む夕日と

一方、仏像の収集は、パキスタン北西部にあたるガンダーラ地方のものが質、量とも国内有数だったという。2011年、仏教の総合博物館「龍谷ミュージアム」(京都市下京区)の設立に合わせ、寄贈・寄託されたものが多く、伊賀への「里帰り展示」となっている。
典型的なガンダーラの菩薩像「菩薩立像」(高さ約70センチ、2~3世紀)は頭髪を結い上げて天衣と装飾品を着け、ギリシャ彫刻の雰囲気に近い。穐月さんの仏画に対応し、「不動明王
穐月さんの長男の大介さん(66)は「仏教とは何かを突き詰めて考え、創作に励んできた父の姿を感じ取ってもらいたい」と話している。
午前10時~午後4時半。火曜休館。一般300円、高校生以下無料。問い合わせは、伊賀市文化都市協会(0595・22・0511)へ。