水墨画家仏への思い 伊賀で穐月明さん特別展 作品や収集の像48点

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穐月明さんの描いた「不動明王」(右)などが並ぶ会場(伊賀市別府の市ミュージアム青山讃頌舎で)
穐月明さんの描いた「不動明王」(右)などが並ぶ会場(伊賀市別府の市ミュージアム青山讃頌舎で)

 伊賀市ゆかりの水墨画家・ 穐月あきづき 明さん(1929~2017年)が描いた仏画や、収集した仏像など計48点を紹介する特別展「穐月明の愛した仏」(伊賀市文化都市協会主催)が、同市別府の市ミュージアム青山 讃頌舎うたのいえ で開かれている。穐月さんの仏教世界への愛着や、仏教の歩みを実感できる内容となっている。22日まで。(尾崎晃之)

 穐月さんは和歌山・高野山で生まれ、幼少期を愛媛県で過ごした。京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大)で洋画、日本画を学んだ後、独学で水墨画を始め、50歳代で旧青山町(現・伊賀市)に移住。かつて寺で生活した時期が長く、身近に感じてきた仏教世界を探求して水墨画のテーマにしようと、仏像などの収集に取り組んだ。

 穐月さんの手がけた仏画は、衆生が道を外さないように叱っている「不動明王」、琵琶湖・竹生島に沈む夕日と 阿弥陀あみだ 如来を組み合わせた独創的な構図の「仏光湖水図」、優しくほほ笑む石仏「 弥勒菩薩みろくぼさつ 」などを展示している。

ギリシャ彫刻の雰囲気に近い「菩薩立像」(伊賀市別府の市ミュージアム青山讃頌舎で)
ギリシャ彫刻の雰囲気に近い「菩薩立像」(伊賀市別府の市ミュージアム青山讃頌舎で)

 一方、仏像の収集は、パキスタン北西部にあたるガンダーラ地方のものが質、量とも国内有数だったという。2011年、仏教の総合博物館「龍谷ミュージアム」(京都市下京区)の設立に合わせ、寄贈・寄託されたものが多く、伊賀への「里帰り展示」となっている。

 典型的なガンダーラの菩薩像「菩薩立像」(高さ約70センチ、2~3世紀)は頭髪を結い上げて天衣と装飾品を着け、ギリシャ彫刻の雰囲気に近い。穐月さんの仏画に対応し、「不動明王 坐像ざぞう 」(高さ約140センチ、江戸時代)も出品している。

 穐月さんの長男の大介さん(66)は「仏教とは何かを突き詰めて考え、創作に励んできた父の姿を感じ取ってもらいたい」と話している。

 午前10時~午後4時半。火曜休館。一般300円、高校生以下無料。問い合わせは、伊賀市文化都市協会(0595・22・0511)へ。

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3004991 0 ニュース 2022/05/17 05:00:00 2022/05/17 05:00:00 2022/05/17 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220516-OYTNI50053-T.jpg?type=thumbnail

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