路線価下落率0.3ポイント縮小 桑名駅前再開発で上昇

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12年連続で県内の最高路線価となった「ふれあいモール通り」(四日市市安島1丁目で)
12年連続で県内の最高路線価となった「ふれあいモール通り」(四日市市安島1丁目で)

 国税庁が1日発表した2022年分の路線価(1月1日時点)で、県内約5000地点の平均変動率は前年比マイナス0・9%と、30年連続の下落となった。下落率は0・3ポイント縮小した。県内8税務署管内の最高路線価は、桑名のみが上昇し、四日市、伊勢、鈴鹿が横ばい、津、松阪、上野、尾鷲が下落した。

 県内で最も高かったのは、12年連続で四日市市安島の「ふれあいモール通り」で、1平方メートル当たり前年と同じ32万円。県内で唯一上昇した桑名市寿町の「桑名駅前線通り」は18万5000円で、2・8%上がった。

 四日市、桑名ともに名古屋圏にあり、マンション需要が旺盛なことに加え、近鉄四日市駅前のバスターミナル整備事業、桑名駅前では再開発や区画整理が進んでいることなどが影響した。

 一方で、津市羽所町の「津停車場線通り」は19万円で、2・6%下落し、下落幅は前年(2・5%)から拡大した。松阪市京町の「松阪駅前通り」は9万1000円で、下落率は1・1%で前年と同じだった。津、松阪ともに、駅前再開発などの目立った動きがなく、飲食店比率が高いことから、新型コロナウイルスの影響が続いている。津の金額は全国の都道府県庁所在地の中では40位だった。

 伊勢税務署管内では、伊勢市宇治今在家町の「内宮おはらい町線通り」が最高となり、金額は前年と同じ24万円。コロナ前と比べると伊勢神宮への参拝者は減少したものの、日帰り客が多く、インバウンド(訪日外国人)の割合が低いことから、客足回復への期待感は高い。また、集客力は高いため、潜在的需要は大きいという。

 尾鷲市古戸町の「国道42号通り」は4万7000円で、2・1%下落した。金額は、名古屋国税局管内48署のなかで11年連続で最低。昨年8月、自動車専用道路「熊野尾鷲道路」のうち、未開通だった尾鷲北インターチェンジ(IC)―尾鷲南IC間が開通して、国道42号の交通量が減少。これに伴って、集客力が低下したという。

 名張市希央台5番町の「名張駅桔梗が丘線通り」は5万9000円で、3・3%下落。下落幅は県内で最も大きかった。駅前で立地は良いものの、集客力のある商業施設が少ないことが要因とみられる。

 不動産鑑定士の片岡浩司さんは、「インフレや資材価格高騰など不安定要素はあるものの、感染が落ち着き、経済活動の正常化が続けば、短期的には、上昇や横ばいの地点は上昇の傾向が続くとみられる」と分析している。

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