防災士親子教訓訴え 仙台で講演 多賀城と熊本で被災

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 東日本大震災と熊本地震の二つの大地震を経験し、防災士として啓発活動を行う「ママ防災士」の柳原志保さん(46)が2日、仙台市内で講演した。先月、防災士の試験に合格した次男・拓巳君(13)も登壇し、突然起こる災害にそれぞれ日頃から備える大切さを訴えた。

 「災いから学んだ教訓を忘れずに伝え、備えを怠らない(のが)『当たり前(であること)』を広めていってほしい」

 仙台で初めて行う講演会で、約60人の参加者を前に柳原さんはこう力を込めた。

 多賀城市出身で、東日本大震災発生時は津波で同市の自宅が浸水し、一時、避難所生活を余儀なくされた。震災から1年後、生活再建のため、支配人を務めていたビジネスホテルを退職。妹夫婦の住む熊本県和水なごみ町へ引っ越した。

 震災時は海から3キロ離れた自宅に津波が来ることなど想像できなかった。避難所でも知識が浅く人の力になれなかった。普段から災害への備えが必要と感じ、2014年に防災士の資格を取得。熊本県を中心に、各地で震災経験や防災術を伝える講演会を始めた。

 しかし、「こっち(熊本)は風水害ばかりで地震は絶対に来ない」と、東日本大震災の脅威を語っても地震は人ごとだった。

 そんな中で起きたのが16年の熊本地震だった。一部の避難所でおむつやアレルギー対応食品などが不足し、東日本大震災の教訓が生かされていないと感じる場面も多かった。

 2度の大地震を経験し、柳原さんは、日常生活の延長でできる身近な防災を母親世代や子どもたちに伝えることに力を入れた。避難所でも落ち着きを保てるよう防災バッグを準備すること、新聞紙のスリッパ、キッチンペーパーでつくるマスクなどだ。そうした講演は400回以上に上る。

 そんな母親の姿を間近でみてきた次男で中学1年の拓巳君も防災士の資格を取得。初めての人前での発表ながら、「普段できないことは災害の時もできない。子どもでも、親に頼らず小さなことからできることを始めていくべきだ」と語った。

 拓巳君は「お母さんのように聞いている人が納得するよう分かりやすく伝えたい」と、今後も一緒に活動するつもりだ。柳原さんは「いつどこでどんな災害が起きるかわからない。防災に興味のない人や地震は人ごとと思っている人にもしっかりと伝えたい」と語気を強めた。

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470871 0 ニュース 2019/03/03 05:00:00 2019/03/04 22:29:16 2019/03/04 22:29:16

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