バスツアーに20代語り部 南三陸 町の復興、体験伝える

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参加者に当時の被災状況を話す佐藤さん(右)(南三陸町で)
参加者に当時の被災状況を話す佐藤さん(右)(南三陸町で)

 東日本大震災の津波で被災した南三陸町内を巡る町観光協会の語り部バスツアーに9日、20歳代の語り部2人が初登場。それぞれ20人以上の参加者を前に自身の被災体験や町の復興状況を語った。

 このツアーは、変化し続ける町の様子を伝えようと昨年始まったもので、これまでは30歳代以上のベテラン語り部が担当してきたが、今回は、若者の視点も取り入れようと20歳代の2人が抜てきされた。

 そのうちの1人は、2016年に観光協会に就職した佐藤慶治さん(25)。震災当時は志津川高校の2年生で、自宅は津波で全壊。家族は無事だったが、同級生2人を失った。

 東北福祉大在学中、県外出身の友人に震災のことを尋ねられ、「被災体験を伝えることが使命なのかもしれない」と思うようになり、学生を集めて南三陸町内の被災地を巡るツアーを企画した経歴を持つ。

 この日は、高台にもかかわらず23メートルの津波に襲われた旧戸倉中学校(戸倉公民館)や移転・再建された町役場などを巡った。ツアー中には、震災後、6日間両親と会えず不安だったことや、町が津波に流される夢を見るようになったことなど、生々しい体験談を語った。ツアーの最後に「風景が、町が、道路が、変わっていく様子に希望を感じてほしい」と訴えると、参加者から温かい拍手が送られた。

 静岡県藤枝市の男性(49)は「震災から半年後にもボランティアで町を訪れたが、久しぶりに来てみて確かに復興を感じる。若い人の話を聞けて、なんだか元気をもらえた」と話していた。

 この日は、震災当時、歌津中学校に通っていた阿部悠斗さん(22)の語り部ツアーも行われ、震災で多くの職員らが犠牲になった防災対策庁舎付近などを回った。

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480059 0 ニュース 2019/03/10 05:00:00 2019/03/10 05:00:00 2019/03/10 05:00:00 県内外の来場者に当時の被災状況を話す佐藤さん(右)(南三陸町で)=宇田和幸撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190309-OYTNI50065-T.jpg?type=thumbnail

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