重文の阿弥陀如来修復完了 角田・高蔵寺 平安末期作の木像

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仏像本体に続き、台座と光背の修復が終わった高蔵寺の阿弥陀如来坐像(2日、角田市で)
仏像本体に続き、台座と光背の修復が終わった高蔵寺の阿弥陀如来坐像(2日、角田市で)

 2016年から続いていた角田市高倉の高蔵寺にある国指定重要文化財「阿弥陀如来坐像ざぞう」の修復作業が2日で完了し、阿弥陀堂内で再び美しい姿を現した。修復は1927年以来、約90年ぶり。

 高蔵寺などによると、阿弥陀如来坐像は木像で、像が置かれている建物の阿弥陀堂とともに国重要文化財に指定されている。坐像は、平安時代末期の武将、藤原秀衡とその妻の意向で造られたと伝えられている。

 今回の修復作業は2016年10月に始まった。まず、表面の漆が剥がれるなどしていた仏像本体(高さ約2・7メートル)部分を、国宝などの修復を手がける公益財団法人・美術院が京都市内の修理所に運んで昨年5月まで実施。次に、仏像の背後にある光背と、台座部分の作業が、昨年6月から今年10月まで行われた。

 台座は、仏像を安定して支えられるよう内部にヒノキ材を入れて補強したほか、蓮弁れんべん部分と光背は漆が浮いたり剥がれたりするのを防ぐためアクリル樹脂を注入したという。

 11月20日に台座と光背が阿弥陀堂内に戻ってきて、組み立て作業が行われていた。台座の上に坐像を安置し、12月2日に作業用の足場を解体して、一連の修復作業が完了した。

 美術院の主任技師(66)は「修復前よりはクリアで落ち着いた感じに見えると思う」と話した。高蔵寺住職(78)は「修復作業が終わりひと区切りついた。造られた当初の姿が再現された感じがして喜ばしい」と語った。

 高蔵寺では、常時の一般公開はしない予定だが、来年2月頃から、拝観希望があれば相談に応じる。大みそかの午後11時半~元日の午前1時半頃と、来年4月12日に一般公開する。問い合わせは同寺((電)0224・65・2038)へ。

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931753 0 ニュース 2019/12/04 05:00:00 2019/12/04 05:00:00 2019/12/04 05:00:00 仏像部分に続き、今回、台座と光背の修復が終わり、修復前よりもクリアな姿を取り戻した阿弥陀如来坐像(午後2時26分、角田市で)=伏見公男撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/12/20191203-OYTNI50022-T.jpg?type=thumbnail

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