消えゆくガス灯 経年劣化LEDへ 仙台駅西口/

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淡いオレンジ色のガス灯(20日、仙台市青葉区で)
淡いオレンジ色のガス灯(20日、仙台市青葉区で)
ガスより黄色くなり明るくなったLED(21日、仙台市青葉区で)
ガスより黄色くなり明るくなったLED(21日、仙台市青葉区で)

 JR仙台駅西口の青葉通や愛宕上杉通を長年照らしてきたガス灯が、発光ダイオード(LED)に置き換えられている。経年劣化による不具合や維持の大変さから、仙台市が2018年度から改修工事を開始。設置数が国内最大級とされてきたガスのともしびは、数基を残して姿を消す。(長沼美帆)

 ガス灯が建てられたのは、地下鉄南北線が開業した1987年。地下鉄工事で撤去された古い街灯の代わりに仙台駅前商店街振興組合が設置し、市に寄贈した。

 英国製で高さは約5メートル。英国王の 戴冠たいかん 式が行われるウェストミンスター寺院(ロンドン)にあるものと同じ四角い形をしたランプが特徴だ。全部で117基あり、タイマーでセットされた時刻になると弁が開き、ガス管から灯具内のバーナーにガスが送られる。マントルという布製の発光源がバーナーで熱せられることで、淡いオレンジ色に発光する。

 設置の際、同組合員は銀座や横浜などにあるガス灯を視察。仙台らしさを出すため、仙台城跡でおなじみの伊達政宗公騎馬像のミニチュアをおおむね5基に1基の割合で取り付けた。

 青葉区道路課によると、経年劣化で灯具の腐食や点灯しないなどの不具合が相次ぐようになり、17年に市が改修計画を策定。計画では、117基のうち、94基をLEDに換える。地元の商店街から「一部は残してほしい」との声が上がったため、愛宕上杉通の2か所の交差点にあるガス灯8基はそのまま残すことにした。

 駅前のペデストリアンデッキ下にある15基は、デッキに設置されているダウンライトで明るさが保たれるため撤去する。今年3月までに86基がLEDに換わり、改修は22年度内に完了する予定だ。

 仙台駅近くで65年続く喫茶店「とーもん」の2階席から2基のガス灯が見える。20年度にLEDに換わり、以前より黄色く明るくなった。店主の小林元さん(57)は「コーヒーを飲みながら眺めるガス灯は格別だった。当たり前にあったものが変わっていき、時代の流れを感じる」と語る。

 同課の担当者は「ガス灯は故障しやすく、維持費がかさむ。できる限りガス灯に近い色のLEDを使い、温かな光を表現したい」と話している。

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