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国土交通省東北地方整備局は、宮城・山形県境にある蔵王山の火口湖「
蔵王山には、気象庁が設置する2台の監視カメラがあるが、動力を太陽光発電やバッテリーに頼っているため、冬季は稼働できなかった。
蔵王山では2018年1月に火山性微動が観測され、噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引き上げられた。周辺自治体に避難勧告も一時出された。御釜の常時監視の必要性が高まり、監視カメラが設置されることになった。
同局新庄河川事務所が20年度に着工。カメラ用の電源を確保する受変電設備や麓から山頂に続く7・7キロ・メートルの高圧配電線、通信ケーブルを約7億円かけ整備した。21年11月からの試験運用を経て、9日から運用が始まった。カメラの映像は、宮城、山形両県と周辺6市町、仙台管区気象台などの関係機関と共有する。
9日には蔵王町役場で運用開始式が行われ、関係自治体や地元の観光関係者ら約30人が出席した。国交省の三上幸三砂防部長は「冬季を含め迅速かつ的確な対応が可能となった」と述べた。村上英人町長は「観光客や地元住民の安全を守ることができる」と話した。
同事務所ホームページ(https://www.thr.mlit.go.jp/shinjyou/)で10分ごとの静止画像を確認出来る。