柴田闇サイト殺人 懲役19年判決 地裁 

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 柴田町の民家で毛利哲雄さん(当時74歳)を殺害したとして、殺人罪に問われた愛知県岩倉市、元土木作業員森満被告(46)の裁判員裁判で、仙台地裁は25日、懲役19年(求刑・懲役20年)の判決を言い渡した。闇サイトを利用した犯行について中村光一裁判長は、「証拠が残りにくく計画的で悪質」と述べた。

 判決によると、森被告は、毛利さんの長男と金銭トラブルがあった山元町小平、岩見 尭明たかあき 被告(28)(殺人罪で起訴)と、闇サイトの仲介者と共謀して2020年9月11日夜、長男と間違えて毛利さんを包丁で刺して殺害した。

 中村裁判長は判決で、森被告が被害者の左脇腹を2回、深く突き刺しており、「高額の報酬を得るためには死亡させても構わないと思って犯行に及んだ」と殺意を認定した。さらに、インターネットを通じた依頼を端緒に、毛利さんが接点のない森被告に突然、玄関先で襲われたと指摘。「地域社会の中で誰が、いつ、どのような形で悲惨な被害に遭うか分からないという大きな衝撃と不安を与えた」と述べ、一般予防の観点から厳罰が必要だとした。

 ◇裁判員会見 闇サイト審理難しい

 ネット上の闇サイトの仲介者が殺人の依頼人と実行犯を結びつけた今回の事件。閉廷後、裁判員5人が記者会見に臨み、審理の難しさを語った。

 柴田郡の会社員男性(43)は「闇サイトに誰でも触れられるというところが怖い。(判決で)闇サイトに少しでもメスを入れられれば今後につながると思った」と述べた。厳罰による同様の事件の抑止効果を意識して判断したという。

 同郡の会社員男性(38)は、森被告と仲介者が秘匿性の高い無料通信アプリ「テレグラム」でやり取りしていたことについて、「森被告の証言はあっても証拠として何も残っていない。証言がどこまで信じられるのか想像するしかなく揺れ動いた」と明かした。

 仙台市の女性は「SNSを通じて知らない人に殺された被害者のことを思うといたたまれない。SNSは切っても切れない身近な存在だが、未来を生きる人の妨げになってはいけないと思う」と話した。

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