喫茶店「らくがき」閉店 ボンベルタに23年の老舗
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宮崎市中心部の商業施設「ボンベルタ橘」にある老舗喫茶店「らくがき」が20日、閉店した。友人によるコンサートも行われ、常連客に惜しまれながら、同所での23年の歴史に幕を下ろした。店主の清水
「らくがき」は清水さんの両親が1948年に開いた喫茶店をルーツに持つ。1950年代半ば、県庁横に「らくがき」という店名でオープンし、97年からボンベルタ橘の東館3階で営業を始めた。
自家
しかし、ディスカウントストア大手「ドン・キホーテ」(東京)がボンベルタ橘を買収。改装されるのを機に店を閉めることにした。
閉店を決めた後は常連客が次々と店を訪れ、最終日は友人で、元県警音楽隊楽長の井手茂貴さん(71)らがコンサートを開催。トランペットとピアノで清水さんが好きな映画のテーマ曲など6曲を演奏し、約20人の常連客らが思い出に浸った。
清水さんは聴衆に「本日で閉店となりました。『あんなところにらくがきがあったんだよ』という思い出になればうれしい」と語りかけた。
自宅を改装した「らくがき」でも従来のメニューを提供する。清水さんは「年配の人がくつろいだり、おしゃべりを楽しんだりする場所にしたい。こぢんまりと、生涯現役で続けていきたい」と話した。