土呂久公害の資料室 宮大に新設、一般にも公開

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新設された資料室で土呂久公害の資料に目を通す川原さん(右)
新設された資料室で土呂久公害の資料に目を通す川原さん(右)

 宮崎大は29日、高千穂町の旧土呂久鉱山で起きたヒ素公害「土呂久公害」についての資料をまとめた「土呂久歴史民俗資料室」を宮崎市学園木花台西1の木花キャンパス内に設置した。公害を多くの人に知ってもらうのが目的で、学生だけでなく一般にも公開する。

 同鉱山では、1920年代から硫砒りゅうひ鉄鉱が採掘され、精製の過程で排出されたヒ素を含む粉じんなどを吸った周辺住民らに、甚大な健康被害が発生した。73年、公害病に指定。県によると、29日現在、慢性ヒ素中毒症の認定患者は210人という。

 同大では、2017年度から講義の一環で土呂久地区での地域実習を続け、学生が土呂久公害を学んでいる。公害についての資料は各地に散在している上、保有者が患者の子や孫の世代となり継承が難しくなってきた。同大は資料を1か所に集めて保管しようと、資料室の設置を決めた。

 資料室には、公害の被害を訴える肉声が収録されたカセットテープや公害訴訟の訴状、判決文といった8万点以上が所蔵されている。29日は、元新聞記者で長年土呂久公害を取材してきた記録作家の川原一之さん(73)や支援者が来所し、資料を閲覧した。

 川原さんは「自分が収集したものも合わせ、土呂久公害について一目でわかる場所ができるのは念願だった」と笑顔で語った。同大の国武久登副学長は「県民や県出身者でも、土呂久公害を知らない人は多い。公害を通して環境教育を進めたい」と話した。

 閲覧無料。平日午前9時~午後5時。一般の閲覧は事前予約が必要。問い合わせは同大産学・地域連携センター(0985・58・7250)へ。

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1309603 0 ニュース 2020/06/30 05:00:00 2020/06/30 05:00:00 2020/06/30 05:00:00 土呂久公害についての資料を紹介する川原さん(右) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200629-OYTNI50028-T.jpg?type=thumbnail

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